B&W CDM1SE



CDM1の新型。具体的な解像、遠近のある描写、暖色とも寒色ともつかないアコースティック、さすが代理店marantzの戦略モデル。悪く言うと万民受け。ステレオサウンドではCDM1のイギリス風土の良さを懐かしんでいるレビューもあった。音の傾向はCDM1NT、705、CM2、607とどんどん現代サウンドになってゆく。CDM1SEは無骨なスタイルからスムーズな音が出る。もはやブリティッシュサウンドとは言えず、端麗で癖がなく、肉に柔らかみはないが広い音域を正確な音で再生するというモニタースピーカーの定義から離れない。

marantzのPM-17、DENONのPMA2000-2、そしてPM-14SAで鳴らした。デノンでは具体的な音像、ウォームな基調。マランツではヴェールをはがしたようなヌケのよさ。値段と重さが倍もあるアンプのポテンシャルもちゃんとひきだしているではないか!かなりイケてることを特筆する。でもPM-17は少ししっとり感があって相性良かったかな。

モニターらしく細大漏らさず、信号に率直だ。アンプによっていくらでも変貌する諸刃な素質がある。色気がなく無味乾燥していればミニコン的になるけど、耳あたりの優しいアンプではいつまででも聴いていられる。いや、ぶっちゃけAVアンプにデフォルメされた音が一番よい。筆者をこれほどまで盗んだバイクで走りださせたスピーカーはない。




CDM1SE

CDM1SE / CDM7SEの音は理路整然としている。この角ばった外観もそっけない。Nortilusに比べれば希薄だが、曖昧な要素はない。音楽性のシステムが文系なら今のB&Wは完全に理系の鳴り方だ。



CDM1NT
CDM1NT
SEからモデルチェンジしたNTではその略名のとおりノーチラスツイーターを採用している。デザイン的に無骨な感じがしなくなってソフィスティケートされたんこぶ。
色は同じくチェリー、レッドチェリー、ブラックアッシュの3種が用意されている。いろいろ選べて迷う時間が幸せの付加価値。 だからいざ買うときには 三色の B&W どれもほしい と店内で小一時間幸せに迷える子羊。
















僕になんかって。