DENON SC-E535











どこの国かはわからないけどヨーロッパ製のユニット搭載。まだオーディオがよく売れていて円高だったのか日本の物価が相対的に高かった1992年の製品。オーディオなんていう嗜好品に費やすお金がない、そしてオーディオなんて安くてそこそこいい音が手に入る現在の需要と供給のバランスで、スタグフレーション状態で、ユーロ円が170円を超えた2024年現在なら定価25万以上にはなる。

ヤフオクで箱付き二万で購入。北海道のリサイクルショップだからきっと保存状態が良いと見込んで購入。相場の2倍以上だったけどもとが安いから気にしない。思い切って買っておいて良かった。気が高揚するとき、たいていそれは買うべきもの。量子もつれ現象(ご縁)が発生している。中身が宿っている音だ。表面的な音じゃない。




DENON SC-E535はそう話題にはならなかった?ステレオサウンド1994WINTERではこう評価されている。
地味で、YAMAHAのNS10MX(1位)やVictorのSX500Dolce(3位)に隠れている名機。なので落札相場はそれらの半額以下。パフォーマンスはそれらと同格と思ってる。弟機にSC-E232(定価60000円)がある。

欠点は古いからだろうか、高域などにハーシュな成分が含まれる。長時間リスニングには向かない。なので組み合わせるアンプはFX-AUDIOのデジタルアンプFX-102Jがかなり良かった。デジアンは小音量に向いていないし大音量では奇数倍音が出やすいが、とても数学的に均整の取れたドライブ力で、古いスピーカーの悪いところを出さない。バイアンプも試してみたけどFX-102Jのほうが僕はいい気がした。
あと端子のカバーを外して内部配線を外してハーネスを磨いて接点賦活液を含浸させると音が甦った。SC-E757でもそうすればよかった。落札した人はそうしてね。
SC-E535を1992年に発売後、デンオンの開発陣がヨーロッパに出向いて修行を積んできて完成したものがSC-E757だけど僕はその整ったヨーロピアンよりこの粗削りで豊かな音のするSC-E535のほうが好きです。デジアン使えばデメリット解決されるので。









「弦楽器の持つ微妙なニュアンスを情感豊かに表現。心に響くヨーロピアンテイストのスピーカーシステム。」
SC-E535 標準価格:90,000円(2本1組・税別) ■1992年5月

製品の概要
SC-E535は、安定感のある豊かな重低音を再生する新開発17cmコーン形ウーハーと、広いリスニングエリアを生みだす2.5cm広指向角ドーム形ツイーターの搭載により、ナチュラルで情感豊かな音場感を獲得した欧風デザインの本格的スピーカーシステムです。
バッフル板には、音楽の表情を豊かに再現するMDF材を採用。さらに天然コラーゲン繊維を配合した塗料により不要輻射を低減し、よリクリアな高音質を再現します。それは、弦楽器のもつ微妙なニュアンスを情感豊かに、ピアニシモのかすかな響きを美しく確実に再現。デザインとともにヨーロピアンテイストあふれるスピーカーシステムです。

特長
■ 安定感のある豊かな重低音を再生する新開発17cmコーン形ウーハーを搭載。パルシブな過渡応答に優れたゴム系素材のエッジ、スムーズな高域特性によりツイーターとのなめらかな接続を可能にしたゴム系センターキャップを採用。
■ 広いリスニングエリアを生みだす広指向角ドームツイーターの搭載により、ナチュラルな音場感を再現。
■ 音楽の表情をより自然に再現するMDF材をバッフル板に採用。さらに、天然コラーゲン繊維を配合した塗料により不要輻射を低減し、より高音質を実現。ナチュラルなサウンドを再現しました。
■ 各ユニットにゴム系樹脂のフロントサブバッフルを装着し、不要振動を除去。フラッシュサーフェイス思想の設計によって不要輻射も低減。
■ パイワイヤリングターミナルを装備することにより、ウーハーからツイーターへの干渉をなくし、より透明感のある表情豊かな音楽を再現。
■ ネットワークパーツには厳選された高品質パーツを採用。

製品の主な仕様
形式:防磁型2ウエイ2スピーカー、バスレフ型
スピーカー構成:
・ウーハー17cmコーン形
・ツイーター2.5cmドーム形
入力インピーダンス:6Ω
平均出力音圧レベル:90dB(1m・1W)
最大許容入力:100W(EIAJ)、200W(PEAK)
クロスオーバー周波数:3kHz
再生周波数帯域:35Hz〜45kHz
寸法:W232×H406×D272mm
重量:約10kg



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