Furutech FA-13S
何を聴いても優しく張り合いがなく謝られているみたいな感覚。
弦楽器は綺麗にハイアガリ。滑り台に乗っているようなトレモロ。
地味で派手である。好みの分かれるケーブル。






16 AWG α (Alpha) 導体 (断面積:1.327 sq.mm) 素材:μ-OFC
※α-導体はOCC導体、μ-導体或いは μ-OFC導体をそれぞれ α-process処理(超低温処理&特殊電磁界処理)を行ったものです。






・導体外径 (mm):1.3
・絶縁体 材質:ポリプロピレン
・シールド:0.12 α(Alpha) 導体編組
・シース 材質:柔軟性PVC (Dark Green)
・仕上がり外径(mm):8.0 (16 AWG)
・最大導体抵抗:11.6Ω/km
・最小絶縁体抵抗:1000MΩ/km
・耐電圧:AC 500 V/1 min.

シースやメッシュや絶縁体の触感が独特。丸ごとクライオ処理されてると思う。高分子の結合性に変化が表れてるのか、ポリプロピレンの絶縁体が切れなくて苦労した。導体を傷つけたらいけないからと軽くニッパー入れてから爪で頑張ってもぎってたけど、ねちっこくて引きちぎれない。→ラジオペンチで絶縁体を回転させれば簡単だった。導体が単線だからそれでいい。







完成しました
フルテック:μOFC αプロセス オーディオラインケーブル
ロジウムメッキか金メッキかでここまで印象がちがう

実物見せないと伝わりませんが… 金色+ダークモスグリーンの相性は、怪しさを引き立てています。
この配色はややえげつない。そう思います。




この姿はタイのWatとか中東のモスクを連想する。
人工的な建造物。お金のない国の田舎の寺院のような…。音もそんな感じである。




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 CABLEの比較一覧...


Maker Model Assortment 解像度 総合レンジ ミュトス ロゴス Point
Furutech FA-13S RCA Cable 70


FA-13Sの音質…何を聴いても優しく張り合いがなく謝られているみたいな感覚。単線の径が太いからかな。良きにしろ悪きにしろ単線だとは思えない渋い音。クラリネット等には張り合いがあるが、擦弦楽器が弓に擦れた響きはのっぺりとしてる。それは分解能が足りずに平滑化してるのかαプロセス処理で音像の凹凸が減ったからなのか。スペンドールやタンノイの高級機で確認してみないとわからない。
悪く言うとつまらない音だけど古き良き日本の奥ゆかしさは感じる。ADL GT40 USB DACに通じる音がある。クライオ処理をするとおとなしくなるのかな。まさにそのヘッドホンアンプの音。XLRケーブル向けなのかもしれない。
Kens Audioという店の紹介文[URL]には「初期エージングにも十分時間をかけた方が良いでしょう」とある。エージング不足かもしれない。





単線は「ハーモニーがピタッと揃う」と表現されていたけれどまさにそうである。微細部見るとそうである。背景は広いが…近視眼的にその音を見ると…一つのモードに集約されてる。
エージングが進むか耳が慣れるかしてくると、この音にハマってくる。元気がないことに変わりはないが、徐々に角が取れて嫌な音を出さなくなってきた。生のオーケストラではハチャトリアンのガイーヌとかスパルタクスとか当然のごとくになんの苦痛もなしに楽しめる。フルテックのケーブルはそういう生の良さがある。そしてFA-13Sの揃ってるハーモニーは超現実で。田舎育ちの僕は…野原でつくしの身長が揃ってるような映像が聴覚に催され・・・。
cf. 四十七研究所 Model4708
【ケーブル日記】
・ドラクエのエンディングとの親和性が高い。センチメンタルで感動的。
・中高域にクセというか特徴があり、解像度は高くはないが高貴な音色がある。ドラクエの効果音が高貴にハイブラウに鳴っている。
・ネットで読んだとおり、たしかにエージングが進むとフィーバーする度合いが増してきた。これはヤバい。
・日立の復刻版Quantumの方がジューシー感に満ちているし、47研究所の4708[比較]のような開放感はないし、ナノテックシステムズMS207のように万能型[参考]ではないけれど、かなり異質な魅力を放ってる。ある特定の音楽再生でやたらとハマる。聴けば聴くほどに。この音が好きな人は限られてくるだろうけど自分は一番フィーバーしてた時間が長いかもしれない。名機。