Goldring DR150




ゴールドリング[Goldring]というのは英国の伝統的なカートリッジメーカー
DR150はゴールドリングの100周年を機に発売された
ほかにGX200SLというカナル型とDR100という下位モデルがある。
WHAT Hi-Fi Sound and Vision ★★★★★





輸入代理店 東志株式会社
Goldring DT150
HEADPHONE
標準価格
不明,000円

・ケーブルはQED製の純銀コート5N・OFC。
・ネオジウムマグネット&チタンコーティングダイアフラム採用。
・オリジナルヘッドクッションにより長時間の装着をサポートします。

形式:ダイナミックオープンエア
インピーダンス:32Ω 感度:110dB/mW
再生周波数帯域:18〜20,000Hz
ケーブル長:3?m (着脱式 純銀コート5N・OFC線)
プラグ:3.5mmφステレオミニプラグ



++ + 音 質 + ++
 聞きやすい音。解像度はAKG K701とSennheiser HD650と同等で、トーンはAKG K701より明るく、Sennheiser HD650よりハリ艶がある。audiotechnica ATH-A2000Xのように音の界面が滑らかで透明で澄んでて星がキラキラしてる音とは全く違っていて、ヨーロピアンサウンドらしいふんわり優しいところが持ち味になる。でも音の輪郭は比較的しっかり調でHD650を使った後だと音像がくっきりした感じはする。beyerdynamicのDT990PROより低域が低く伸びてびんびんしている。でもVictor HP-DX700ほどは降りてこない。

++ 組 み 合 わ せ ++
 Walkmanでも満足のいく音質が得られる。据え置きのヘッドホンアンプで鳴らすと、バームクーヘンのような厚みのある音が、卒業アルバムのような厚みになる。


++ + 改 造 + ++
 
ハウジング内のフェルト?とセロハンテープ()を剥がすと音質が良くなると価格コムに書いてあった。10周年記念モデルなのにセロハンテープって。。すごいチープな造りだから作業は簡単。精密ドライバー or 小さめのドライバーがあれば出来る。ためしに取り除いてみると、あっけらかんとした音になった。天空まで音が広がる。でも取り除かない方が良いような。独特のジューシー感やふんわかした要素がなくなった。密度感が落ちた。低音が稀薄になった。このフェルトはわりと自然な素材で不織布みたいな触感。音響的には悪くないと思う。

せっかくなのでセーム革でフェルト代わりを作る。
セーム革の音・・・URL1, URL2
 

ハウジングはプラスチックなのでセーム革はヤマト糊で貼った

 
セーム革の上からは石の手漉き和紙※を貼った。
オーディオの音質改善に効果を発揮すると推測される石を漉き込んだ和紙・・・原料: 花崗岩斑岩(別名 麦飯石 薬石)、電気石(別名 トルマリン)、工業用金箔 (銅)、工業用和紙。「当方の調達した石を10%以上漉き込む条件を基に熟練手漉き職人と有名和紙製造メーカーに試行錯誤の上、試作して頂きました。」(ヤフオクで購入)
結果、セーム革だけの時よりリアルな感触が増した。サンゴのような多孔質が顕微鏡で確認できるという花崗岩斑岩は魅惑。良いものを買った。


ケーブル着脱式は接点が多い分、音質に不利。このゴールドリングのDR150は緑の基板のジャックだった。ユニットにダイレクトにはんだ付けすれば、接点3つと銅箔を通過するところ、接点が1つになる。画像のケーブルを取り外し、aetのスピーカーケーブル[PRIMARY-F075 \480円(税別)/m]を使った。このケーブルは結構いい音が出る。

ホットとグラウンドをムジカのパワーアンプpow62のプラスとマイナスに接続して鳴らしてみた。開放感がすごい。バランス駆動対応のヘッドホンアンプはヘッドホンに最適化されている分高音質だと思うが、スピーカー用のパワーアンプでも充分いい音。ムジカのパワーアンプは真空管バッファのノイズはすごく聞こえてくるがピュアな世界が堪能できる。音量的には特に問題ない。意外に合わせやすい。2W+2Wのプッシュプルの真空管アンプでもヘッドホンなら音量が確保できて音割れもしない。真空管の自然さなのか、なんら特徴のない自然音になるのであった。ELSOUNDのEPWS-5Sも良い。
Goldring DR150のインピーダンスは32Ωだが駆動には問題ないもよう(知恵袋)。自然環境の音源を再生すると左右で3Dの世界が広がった。もう元には戻れない。ただすべてのヘッドホンがバランス駆動に向いているわけではないと思う。城下工業のHP100はハウジングが狭い密閉型だからか強調感が出てくる。どのヘッドホンでも通常のドライブに比べると「開放感」と「解像度」は増すが「空気感」とヘッドホン自体の「個性」が失われる。

TEAC VRDSのXLR出力にダイレクトに接続...。凜とした音でなんの雑味もない。電流と電圧が足りているからか普通に鳴らせる。バランス駆動はボリュームが難しいのだけど(精度が合わない分だけ相殺される)、ボリュームが介在しない分、失われるものが少ない。音量はヘッドホンの選択で。



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