KENWOOD LS-NA9









KENWOOD LS-NA9
Pioneerの不朽の名機S-CN301といい勝負が出来る。不朽の名機っていうと大げさかな、でもすごかった。
リボン型のツイーターがLS-NA9のかなりのアドバンテージ。LS-NA7はソフトドーム・ツイーター。3万円ぐらいの価格帯はほとんどソフトドーム。LS-NA9は高分子ポリマーとアルミニウムのハイブリッド材。
LS-NA9のウーファーは8cmグラスファイバーコーン。そのグラスファイバーは面積的には50%ない。セーム革にしてしまいたい気分に駆られる。センターキャップも外してセーム革にしたくなる。LS-NA9の低音は歪み感がない。不要共振・低歪・精確性を極めてる。セーム革で実験したいな。お金があればな。
キャビネットはMDF。経年変化がないのでひび割れなどしない。端正でつまらない響きだけど周波数帯域は高い方しか出ないのでまぁMDFでもなんでもいい。S-CN301に比べるとサイズがさらに小さくて、音にふくよかさが足りてないけど、静けさでは勝る。音の出ている帯域においてはエッセンス抜け落ちている感じはあんまりしない。管弦楽も機械的な鳴り口ではなくスムーズに豊かに鳴ってくれてる。300Bの真空管アンプで鳴らしてみても「真空管の魅力が後退してしまってもったいない」印象はなかった。むしろよい。セリフの肉付きは十分。それより余韻がすごかった。

名機KENWOOD S270との比較
セリフ
LS-NA9├─◇────┤S270
電子音
LS-NA9├─◇────┤S270
管弦楽
LS-NA9├────◇─┤S270

名機KENWOOD LS-11EXとの比較
セリフ
LS-NA9├──◇───┤LS-11EX
電子音
LS-NA9├──◇───┤LS-11EX
管弦楽
LS-NA9├──◇───┤LS-11EX

しかしKENWOODって一言で片付かないわ。
日記
2021年9月25日 Softone 真空管アンプModel8-300Bとの相性が抜群によい。SoftoneのModel8-300Bは間接的な部分で半導体を使用されていて消費電力が抑えられてノイズフロアも低い反面、冷淡に聞こえたりもするのだけど、KENWOOD LS-NA9だとリボン型ツイーターの滑らかさのお陰か、リボン型ツイーターの滑らかさが真空管に活かされてるのか、気持ちいい。真空管アンプは奇数倍音が出ないのもあるのかな。・・・自分も同じことばかり書いているな。日記帳だから許してね。
2022年1月25日 Aura VA-50との相性が抜群によい。(以下略)
2022年5月20日 車の後部座席の頭当てに紐で結んで車載オーディオにしたら最高によかった。ELSOUNDのアンプだと声がふっと浮き出る。使ってない倉庫のアンプを使っても良い。どんなに良い音のカーオーディオでも据え置きの音には敵わない。車内の温度による影響が心配だから撤去したけど、カーオーディオの音の薄さをひしひしと感じる。11月になったら使おう。



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