KENWOOD 純線SPケーブル

雲の中に浮いてる



KENWOOD 《Pure Silver Loudspeaker Cable》 
Pure Silver Loudspeaker Cable …純銀スピーカーケーブル
銘柄不明のオーソドックスなキャプタータイプ。綿糸が入って振動がこなされている
電導率が高いこともあり、線材の太さや銀線の素材感が音の中によく感じ取れる
KENWOODのこの純銀ケーブルは4m+4mを新品\6000そこそこで手に入れた
これ以上に安く手に入れられる事はないと思うけど困ったら純銀ケーブル

 

KENWOODの純銀線のスピーカーケーブル。銅線との比較...
銀線は喩えるなら雲の中に浮いてる。湿度感がある。銅線の方はメリハリがある。よく聞き慣れた音。電導率は銅より銀の方が若干高いぐらいで性能的には大差ないけど、銀には銀の音色があり、銅には銅の音色があるようだ。各々に固有共振音がある。
銀コートされた銅線は音質的には銅で、空気感やエーテルの弱い成分は銅の音に支配される。銀コートは表皮効果を期待したチューニングに使われる。Zonotoneの6NSP-4400Meisterは銀コート線と銅線が混在していて、銅線の周囲を銀コート線が囲う構成をしているが、それはそんな配慮に基づくところかもしれない。自分は純銀線はこの1機種しか使っていないのであれだけど、銀線の場合は仙人が喰ってるかすみのような要素がかなり残されていると思う。
このスピーカーケーブルは2WAYのS2701SSに合わせられたもの。S270と非常によく合う。交響曲がいい。ロックには向かないと思う。エッジは程よくこなされているが立ち上がり感がよく、落ち着いた音で、TIGLONやZonotoneほど分厚い音は出ないけど諧調は滑らかで、見えない小さな粒子に満たされている。優しくて小学校のコーラスが雛の鳴き声のように心地よい。「線材の巻き具合」とか「芯線のピッチを○○mmにする」とかいう構造以前にでは素材(原子)が違うのだ、という事を実感する。ブラインドで当てられるかもしれないぐらいの違いがある。「ケーブルでは音が変らない」と思ってる人でも(一番わかりやすいのはパッシブアッテネーター⇔パワーアンプ間のオーディオケーブルだけど)、純銀製のスピーカーケーブルに取り替えてみたらわかるだろうなと思う。
ケーブルもオーデイオも、構造を凝らせば音が良くなるとは限らないが、熟考して導かれたものは、それが無いよりは高みに至ってると思う。でもこのKENWOODの銀線スピーカーケーブルは構造のレベルを超えてた。線材は細いが、指での触感はふわふわである。モース硬度では僅かな差だけど、銅の方が指に刺さると痛い印象がある。ただしこの銀線は断線しやすい。バナナプラグやスピーカーターミナルのネジ締めの圧力でよく切れる。
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【純銀日記】
・アッテンベルクのSinfonia per archi(cpo 777 156-2, 2004年録音)はCDの挿絵の洋上に浮いてる舟のように揺らいでる(曲はとくに好みじゃない)。ティグロンでも揺らぐ。ナノテックシステムズはブラックでシックな音味で音像がなめらかに引き締まる。
・アンプで言ったらauraのSTINGRAYみたいな音。



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