MUSICAL FIDELITY  A3CR



ノーチラスとの組み合わせへ


今まで日本のアンプしか使ったことなかったので、
どんな異文化的な音色が出るのだろうと思っていたけど案外無難な仕上がり。
友達のAURAは特殊な魅力があったけど、
これはドライブ能力もあり悩まずに扱えるほうだと思う。

音の素性がよい。
同価格の日本のアンプのほうが情報量が多くて空間再現性はあるけれど
こちらは音の基底部というか芯がしっかりとしていて質が高い。
そして耳に入る音が心地よい。
陽性でスムーズで明快なトーン。耳はその音を拒絶せず、入ってくる感じがする。
勉強嫌いでノンシャランな人に見られる、あけすけでしなやかな心情のようだ。
アンプに頼ってスピーカーを鳴らし込もうというものではなく
このアンプは音色それ自体を楽しめるものである。
A3CRの音色は温度感が低めで端麗。
ミュージカルフィデリティと言えばA1らしいけど
A3は近代的な仕上がりでスマートに音楽を奏でる。
国産のアンプでは暗くなりがちな弦楽も明るく響かせる。
それでいて暑苦しさに無縁で
レンジは平坦に広いがドンシャリとはまず言えないようなキャラクターをしてる。

マイナーチェンジしたモデルにA3.2CRというものがある。
往年のMFトーンに接近したようで、温度感が多少高めになるようだ。
セクシーかグラマラスか。言葉にすると大きいが、それがA3CRとA3.2CRの違いかな。
デザインは随分と変化している。パネルは厚みがありサイズも1cmほど高くなった。
それだけでもう、デリケート感漂う薄型ではなく重圧感感じる物量投入型みたいだ。
直に見ると圧倒される。工業芸術の極みに至っている。
このデザインにしたかっただけなんじゃないのか、とすら思う。
夢のような機械だ。




主な仕様


A3CR Pre
入力 5ライン 1フォノ
歪み率 0.0004%以下
周波数特性 10Hz-100kHz ±1.5
S/N比 ライン-86dB以上
定格消費電力 最大20W
定格電源電圧 AC100V、50/60Hz
サイズ 440×95×400mm
本体重量 13kg


A3CR Power
最大出力 120W(8Ω)
210W(4Ω)
歪み率 0.005%以下
周波数特性 10Hz-20kHz ±0.5dB
10Hz-100kHz ±2dB
入力感度 1000mV
入力インピーダンス 31kΩ
S/N比 -98dB以上
定格消費電力 最大600W
定格電源電圧 AC100V、50/60Hz
サイズ 440×95×400mm
本体重量 15kg




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