MUSICAL FIDELITY M1 HPA

ミュージカルフィデリティ m1 HPA

[M1HPA] 製品概要 標準価格¥98,000(税込¥102,900)
『ラインイン、アウト、USB入力装備 高級ピュアクラスAヘッドフォンアンプ/プリアンプ』
【製品概要】  Musical Fidelity 社の代表的なピュアクラスAアンプであるAMS35iやAMS50は、非常にリッチで、豊かで、スムーズであるとともに、ボトムエンドはより伸びがある信じられないサウンドです。ピュアクラスAアンプの評価が高い理由です。
これらの機種は本当に素晴らしいものです。 Musical Fidelity社は、最上級のヘッドフォンアンプ造りでは長い歴史を持っており、『M1HPA ピュアクラスA』ヘッドフォンアンプは、高級アンプと高級スピーカーを組み合わせたのと全く同じ音質特性が再現されます。まさにファンタスティックなサウンドです。
『M1HPA』ピュアクラスAヘッドフォンアンプのテクニカルパフォーマンスは傑出しています。歪みは0.005以下という信じられない程の低さで、周波数特性は正確にフラットで、ノイズ比もまた傑出しています。あらゆる技術的パラメーターに、『M1 HPA』ヘッドフォンアンプは傑出しているのです。
『M1HPA』は、非常に低い出力インピーダンス(1オーム未満)があります。 ヘッドフォンアンプの出力インピーダンスは通常無視されてきましたが、非常に重要な測定です。 『M1HPA』の並はずれた低出力インピーダンスによって、完全な直線形と低ひずみを伴うどんなヘッドフォンも動かすことができることを意味します。 それらにははるかに高い出力インピーダンスがあるので、かなりの大多数の競合クラスのヘッドフォンアンプはこれができません。
『M1HPA』にはラインとUSB、2つの入力があり、2つのヘッドフォンソケットを装備しています。 重要なこととして、『M1HPA』には可変ライン出力がついており、非常に高品質のプリアンプとしても使用できます。
[M1HPA] 標準仕様
■アウトプットパワー:1.1W(32Ω)
■アウトプットインピーダンス:1Ω以下
■最大出力:5.2V
■トータルハーモニックディストーション:0.008%(10Hz-20kHz)
■周波数特性:-3dB(15Hz-75kHz)
■所要電力 :100V 50/60Hz
■消費電力:25W(MAX)
■デジタルインプット:1 USB (type B)
■ライン入力ソケット:RCA
■ライン出力ソケット:RCA
■プリアウトソケット:RCA
■パワー入力:1.3mm DC パワーソケット
■付属品:IECタイプ電源コード
■サイズ・重量:220mm(W) 100mm(H) 300mm(D) 3.4kg



m1 HPA ミュージカルフィデリティー


ヘッドホンアンプとして・・・
audio-technica AT-HA25DとLUXMAN DA-100とこのm1 HPAの三機種で比較するに、オーディオテクニカとの差はじっくりと聞き比べれば僅かに違いがわかるが、ラックスマンとの間にはほとんど差がなくて、もしかするとほとんどの人にわからない可能性がある。ある次元までは価格に比して音質も上がるが、ある次元以上の製品は解像度・Dレンジ的に差が無くなる。
ラックスマンとミュージカルフィデリティーを比較すると、ミュージカルフィデリティーは隠った感じがする。ラックスマンのほうが分解能が高い。高域が明晰。でもその差は無意識のレベルの話で、表層的なものの差異はほとんどない。BLOSSOM BLO-0299とも。ポータブルは電源の問題があるから音が各機種で個性的に変わってくるなどあるけど、据え置きはそんな感じだ。
参照:オーディオ辞典 [HEADPHONE Barometer]
プリアンプとして・・・
m1 HPAのプリアンプ部は凡庸性が高い。ローエンドユーザーにとっては有り難い仕上がりになってる。その音質は10万以内のクラスの「一般的なプリメインアンプのプリアウト」とは隔絶した品位の違いがある。パワーアンプの電源との兼ね合いや、ヘッドホンアンプである事の合理性や、投資されているものの違いが音に出ている。
とはいえ、musicaのpri60や固定抵抗のパッシブプリやPioneer C-90aなどの往年の著名なオーディオ製品に比べると中域は痩せるし厚みも減る。コヒーレントな音なのでスピーカーの音離れがよいが解像度的には抑圧的ではある。かといって無機質な音ではなく、ちゃんと音に生命力が宿される。往年のA3CR PRE(定価190000円)ほど派手やかさや艶めかしさはないものの、落ち着きがあり、プリアンプとしてちゃんと機能を果たすレベルだと思う。
USBデジタル入力は・・・
TEAC VRDS-25xに搭載されているDACと比較すると解像は薄まるし惚けている。パソンコをVRDS-25xにSPIDF接続してm1 HPAにアナログ出力した時の音の諧調は滑らかで熔ける。以前LUXMAN DA-100で実験してみたところ、USBでもSPIDFでも音質の違いは見抜けなかった。パソコンのUSB出力だから音が悪いというわけではない。m1 HPA等のヘッドホンアンプに内蔵されているUSB DACは気休め程度の音になる(ただこれはブラインドテストで当てることの出来る違いにはなるけど、これはこれでそれなり良い音で実用には耐えます)。
電力消費量について・・・
musuca hpa60やBlossom BLO-0299やDA-100等の日本製品が常時2〜3Wなのにたいして、ミュージカルフィデリティーは常時14Wも消費している(ちなみにQUAD34は1W)。サイズはDA-100より二回り大きいが、その電力消費量は音の隠った感じを作っているかもしれない(聴感的な問題。S/N比は高いと思う)。電源[切]はスタンバイしか出来ない(スタンバイ時の消費電力は0W)。
その他・・・
ボリューム付近は外来ノイズをシールドされきっていない。ボリュームに手が触れるとノイズが乗る。