Meadowlark Audio Kestrel




定価 \240,000 / pair
形式 2ウェイ2ユニット・トランスミッション構造
再生周波数 38Hz - 20KHz(±2dB)
インピーダンス 8Ω
ツイーター 25mm ソフトドーム
ウーファー ウーファー:165mm ポリコーン
寸法 / 重量 H920×W230×D200mm / 17kg
内部配線 D,H,Labs Silver Sonic




Kestrelとカポック

メドーラークオーディオは、アメリカのスピーカー専業メーカーです。もともとはお客様のご自宅にお伺いし、スピーカーを配置する位置と部屋の音響状態を測定し、お客様の部屋専用のスピーカーを製造する、オーディオ業界では珍しいオーダーメイド・スピーカー・ブランドでした。
長年さまざまな部屋でスピーカーを作り続けた結果、あらゆる環境下で最良の状態でなるスピーカーの形状を生み出しました。それが”Kestrel(ケストレル)”です。発表以来アメリカでは数多くの賞に輝き、その地位を確固たる物にしました。
完成された音でデビューしたKestrelはその後改良されることもなく作り続けられています。その音は色づけの全くないクリアで抜けの良いサウンドです。特に低音のクリアで躍動感あるサウンドは他に類を見ません。

小型2ウェイ・トールボーイのケストレルは、シンプルな内容にもかかわらずメドーラーク・オーディオのサウンド・デザインのエッセンスが満たされています。時間差による位相歪みを解消するためのファースト・オーダーのクロスオーバー・ネットワークやスロープのついたフロントバッフル。輻射音の回折を防ぐ最小幅のフロントサイズ。またキャビネット内において、内部配線材とクロスオーバーをアイソレートして、音響的な干渉から防ぐ音質重視、入念な設計を施しています。自然でディティールの表現に長けたケストレルは、価格以上に価値のあるモデルです。( - MAKER HOMEPAGE - )







風呂上がり姿。サランネットは薄いガーゼみたいな素材。


Westlake AudioのLs8.1に採用されているユニットと同じに見えたのでどうしても欲しかった。Westlakeのあのカリビアンの食材みたいな美味しいサウンドを奏でるかなと思って。







Meadowlark Audio キャビは板が貼り付けてある具合



Meadowlarkは草原という意味。高校の英語の教科書に載ってた以来覚えてる。そのとおり、空気がきれいで日光が穏やかで、slantした佇まいの為す音楽は局所的に聴かせることがなく、素性から自然で耳を近づけても人工的な要素がない。大地は安定していて時間はゆったりと流れる。鳥が喜ぶ。木々がせせらぐ表現をする。

ノルウェーのプリメインアンプADYTON Operaでdhmの美音の古典音楽CDを鳴らす。
欠点:清澄な響きはQUADの21Lに追随しているけど低音楽器はKestrelの場合はぼんぼんとした付帯音がまとわってる。21Lの豊富な楽音の発露とリニアな低音とバスレフ音の少なさは他に類を見ないほど優秀だった。躍動感はKestrelが勝り ヒューミッド感はQUADとは異質な味わいなので甲乙は付けられないけど 陰鬱なソノリティはQUADには及ばず。
魅力:クラシックの繊細な種類の聴き方には向かないが、神経質でない分 室内音楽のオンマイクの弦楽でも不快成分は出にくい。のほほんとしたテイストのアメリカンサウンドとしては官能を満たす部類で、ClassicよりはやはりJazzとかPopsに向いているとは思う。Sonus Faberのように残響成分を計算に入れられているけどMeadowlarkは音が太いので音源からはより離れた風で 曖昧に自然と一体になる。部屋を湛える音が熱くムーディーで日本の夏には向かないが(エアコンつければ大丈夫)『新世界』は雄大で季節問わずいける。ジャズの楽器はJBLやAEほどに訴えてはこないが グラマラスな量感は同格で Meadowlarkは全体的な優しさで秀でている。ヴォーカルも肉付きがよい方。最も魅力的に感じるのは最新の電子音楽で、B&WやDENONのスピーカーのように音は浮き出てはこないが Meadowlarkのあっけらかんとした音にはEDENの園の果実をもぎ取ってほおばりたいおいしさがある。大画面液晶で聖剣伝説3とかやりたい気分にもなる。
鳴らしたアンプで一番気持ちよかったのは沖縄の知名オーディオだった。濃厚さが増してよだれが出る。これはなんの果実だ。Krell, Sansui, Pass lab.で鳴らしてもまた良さそう。

cf. JBL JSC-1500