No.66 CANオペにN.S.製LM13741を使用 |
ポータブル・ヘッドホンアンプ。扱う信号が小さい事もあり、やはり空中配線のメリットは大きい。自作とかガレージメーカーでしか造れないが、異例の開放感がある。 No.66は製作者によると「抵抗は、VRアース以外は全てヴィンテージ品を使用。アウトプットの抵抗には、IRCのワイヤワウンドの抵抗を使用しています。もちろんカップリングコンデンサーのシーメンスもヴィンテージです。特別オペアンプには上級機と同じCANタイプのNS製LF13741を使っていますので、とくべつ高音質です。」 このNS製のオペアンプはロットによっても音の抜けに違いがあるようだ。スプリッタIC使用の電源。1940〜50年代のハンダ(英国製)で製作 (1台で1mくらい使用するとのこと)。「ハンダも最高のものを使用しています。今まで出会ったものの中では最高の三本指で聴き心地は最高に良く麻薬的?です」。ケースはTAKACHIのプラスチック製だけど自分は好み。周りを傷つけない。アルミケースの方がノイズの遮断効果はある。このTAKACHIケースはスマホ近づけるとノイズを拾う。電池はCR2016×3個か外部電源※。音量はbeyerdynamicのDT990PROでも充分にとれた。再生機器はやっぱりWalkmanとかがいいと思う。スマホ (HTC J One)のヘッドホン出力だとスマホ内部から発生する動作ノイズが明快に入る。それが気になる場合Bluetoothでこれと別に外部DACを使う必要がある。 再生機器の比較:SONYのNW-S760はもっちりとした音が出る。新しいモデルはより密度感が高いと思う。2009年のフラッグシップのNW-X1000に搭載されているヘッドホンアンプは他のウォークマンに比べてモニター的。いろんな種類の音が出てくる。幾何的に整合性のとれた音。そのヘッドホン出力からこのヴィンテージなヘッドホンアンプに接続するとクリアーで透徹としたつまらない音になる。Z1000シリーズはいいと思う。KENWOODのMGR-A7の場合はS/N感がSONYほどよくない。トーンもシルキーで単色に近い。でもKENWOODのほうが音に生命力がある。微小音が豊富。MG-G708はノイズ感が少なくなったけどSONYほどではない。解像度はSONYほど高くないけど魅力的な音がする。KENWOODのポータブルは選択されるとしたら2台以上所有のマニアにだからわかる人にはわかる音作りでもいいんだ。 LINE出力かHEADPHONE出力か:MGR-A7はLINE出力も装備していて、HEADPHONE出力に比べるとノイズが少ない。ライン出力のメリットはボリュームを介さないこととアンプの出力が小さいこと。でもノイズ感以外は客観的には大差なかった(使っている人にしかわからない世界の領域で至福感には差があるけど)。SONYのCDP-XA5ESにはボリューム連動のライン出力がある。このプレーヤーで調べてみてもライン出力の方が視界が澄んでいて落ち着く。しかしヘッドホン出力の方が膨らんだ音になるが客観的には大差は無く、どちらでも使える音質だった (出力しているアンプの違い)。さすがに据え置きだからノイズ感は感じない。 ポータブルアンプはポータブル再生機の3.5mmステレオミニのヘッドホン端子に繋ぐわけだけど、ポータブルでヘッドホンを鳴らすより格段に音がよくなる。なぜかわからない。最終的にヘッドホンの抵抗を介するアンプの影響力が一番大きいからだろうか。ポータブル機器のヘッドホンアンプはバッファアンプとなりライン信号になっている。もちろんアンプの数は少ない方がよく、アンプを介すほどに音数と空気感は減り特徴が際立ってくる。その兼ね合いもありスティック型のNW-E040だと外部アンプを介さない方が自然な音で好ましかった。フラットで音密度の高い据え置き型のプレーヤーに接続すれば問題ないが、理想を言えば、CDP-XA5ESの中にこのヘッドホンアンプが入ってたらよかった。 ヘッドホンの比較:音質は、変わるヘッドホンとたいして変わらないヘッドホンがある。ソニーのMDR-SA3000などはセンシティブにリニアに反応する。多くのカナル型イヤホンやAKG K-702などは変化度が少ない。そのSACDに対応し、旧MDR-CD3000とは一変して世界で最も繊細で神経質なヘッドホンとなったMDR-SA3000のようなヘッドホンだと、ほとんどのPCオーディオで鼓膜経路の有髄神経が痛くなるが、僕は自作のヘッドホンアンプではじめてこのシビアなヘッドホンの本当の良さを知る事ができた。 下位モデルと上位モデルの違いはパーツの価格の違い。下位モデルはヴィンテージと現行品の混在になるようだ。出品価格はほとんど原価になりそう。「部品は当方の好みの音のものを使用しています」とのこと。どちらでも音は良さそう。 ※「外部電源は、平滑コンデンサーが、25V耐圧ですので、この70%程を上限としています。17.5Vですが、これが±のデュアルに付いていますので、外部電源端子には35Vかけられます。 LF13741は、現在のデータシートで、定格電圧±18V(36V)です。ヴィンテージCANタイプですの で±13V(26V)程度に思っていたほうが無難です。※電圧は低めの方が穏やかな音で、熱も出ないのでオペアンプの為にも良いです」。 外部電源は、一般的なAC-DCアダプターには対応していないので注意。電池BOXを使う。連続再生時間はCR2016×3が10時間とした場合、Ni-MH単四4本の場合推定100時間、単三10本の場合1000時間以上。 |
(00:59) 犬介: 自作品 (00:59) にゃっきー: だれの? (00:59) 犬介: ヤフオクで見つけた人。 (00:59) にゃっきー: へー (00:59) 犬介: いろんな銘柄のはんだを使い尽くしていて (01:00) にゃっきー: はんだだけでもいろいろかわるんだ (01:00) 犬介: お気に入りのはんだは50年代のもののようだ (01:00) 犬介: 1mいくらすると思う? (01:00) にゃっきー: へー (01:00) にゃっきー: いくらー (01:00) にゃっきー: 高いの? (01:00) 犬介: うん (01:00) どるにゃっきー: 安いのはいくらくらい? (01:01) 犬介: 安ければ1m100円ぐらいだよ (01:01) 犬介: ホームセンターで売ってる (01:01) どるにゃっきー: じゃあねー (01:03) どるにゃっきー: 8000円!!! (01:03) 犬介: そこまではいかないのだ (01:03) 犬介: 5000円なのだ(2014年現在の話) (01:03) にゃっきー: えー (01:03) にゃっきー: まじかっ (01:03) にゃっきー: たかっ (01:03) 犬介: 50年代だもんねっ (01:03) 犬介: ヴィンテージのワインみたいなものかな (01:03) にゃっきー: 生まれる前だ (01:03) 犬介: 濃厚な音が出るようだ (01:04) にゃっきー: 不純物が含まれてるのかにゃ (01:04) 犬介: えーん (01:04) にゃっきー: いや (01:04) にゃっきー: その微妙なとこが (01:04) にゃっきー: 音に作用するのかなと思って (01:04) 犬介: たしかに固有共振音とか独特かも (01:05) にゃっきー: でもたかいなー (01:05) 犬介: 70年代のモノになると50年代よりは高域と低域が伸びているらしい (01:05) 犬介: 男のマロンなのだ (01:05) にゃっきー: そんなふうに年代物のはんだがとっておいてあるなんて驚き (01:05) 犬介: うん (01:06) にゃっきー: おいちそう (01:06) 犬介: にゃっきーにもこのヘッドホンアンプの芳醇な音を聴かせいのだ (01:06) 犬介: 質問したらすごい丁寧に説明してくれて、 (01:06) 犬介: その人の頭の中にはヘッドホンしかない感じなのだ (01:06) にゃっきー: へー (01:07) にゃっきー: 犬介くんのお仲間ね (01:07) 犬介: うん (01:07) 犬介: 余計な出費だったかもしれないけど (01:07) にゃっきー: 縁があったんだね (01:07) 犬介: その人もきっと貧乏なのだ (01:07) にゃっきー: へー (01:08) にゃっきー: にゃんで? (01:08) にゃっきー: におった? (01:08) 犬介: うん (01:08) にゃっきー: にゃはは (01:09) にゃっきー: でも (01:09) にゃっきー: 自作のアンプ買うなんて (01:09) にゃっきー: 勇気いる? (01:09) 犬介: ううん (01:09) にゃっきー: へー (01:09) 犬介: たしかに音が最悪だったらショックだけど (01:09) 犬介: それはないと思ったから。 (01:10) 犬介: ノイズ対策をしていないとか言っている段階で※ (01:10) 犬介: 音質が良いというのは経験ッ済みなのだ (01:10) にゃっきー: さすがっ (01:10) 犬介: ELSOUNDのRCA端子の裏側のホットとコールドで結ばれた抵抗を外したら空気感が出たし、(←URL) (01:10) 犬介: そのかわり蛍光灯のON OFFなどのノイズもバチバチに入るようになったのだ。 (01:11) にゃっきー: 昔のオーディオはそうだったなー (01:11) にゃっきー: 兄ちゃんによく怒られた (01:11) にゃっきー: 録音してるときとかに (01:11) にゃっきー: 電気消したりしたら (01:11) 犬介: にゃるほど (01:12) にゃっきー: なつかちい (01:12) にゃっきー: そんなことすっかり忘れてた ※なんで音がいいと思ったか…そのほかには、プリント基板を使ってないとか、音量を上げたままのプラグの抜き差しはしないでくださいとか、一つ一つのパーツの音を覚えていてこだわりがあったり、微小音が存在する事やそのあり方を知っていたり、優しさ暖かさを持った音だと思いますとか、真空管を出品していたり (真空管は微小音を損ないにくい)、自分はまだ設計できない素人だけど、いろんな要素から判断できた。質問に対する返事でも、たとえばこちらが廉価モデルを選択する場合、オペアンプを変更するだけでも格段に音が良くなりますとか、内部の写真を送ってくれていろいろと教えてくれたりした。理想の音で聴いて貰いたいという想いがある。文脈からどんなこだわりをもつ人か想像できた。また、製作者は字が綺麗だった。もうこの世にあまり現存してない、遺跡から発掘される貴重な部品を用いてる事もあり、もったいないぐらいの丁寧さで作られてた。 「もう、IRCのワイヤワウンドは、どこを探してもネット上で出てこなくなりました。現在在庫で4本あるだけで終わりです。このアンプに載せたのが最後になりそうです。1年くらい前までは、高額ですが多少は有ったのですが・・・。DALEはまだ手に入るようですが、みんな音が良いのでDALEを使うのですが、DALEばかりでは余り面白くありません。」 |
にゃっきーは日本酒はもっと田舎臭い地酒のほうが好きなようだ。 水みたいな日本酒は好きじゃないとかゆってた(もちろん悪くはないとも)。 自分は酒は飲めないがオーディオを介してそれもわかる気がした。 |