ONKYO Integra DTC-9.8






裏面端子群


希望小売価格 \231,000
●「Dolby TrueHD」、「DTS-HD Master Audio」など次世代ロスレス圧縮音声フォーマットに完全対応(搭載デコーダー:Dolby Digital、Dolby Digital EX、Dolby ProLogic II、Dolby ProLogicIIx、DolbyTrue HD、Dolby Digital Plus、DTS、DTS-ES(Discrete/Matrix/Neo:6)、DTS96/24、DTS-HD MasterAudio、DTS-HD High Resolution Audio、AAC)●映画制作者の意図するサウンドを家庭で再現するための規格「THX Ultra2」に準拠●デジタルノイズを完全に除去し、ダイアローグや音楽、効果音を生々しく再現する独自回路「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」を全チャンネルに搭載●小音量再生時でも、ノイズを相対的に約1/6に低減し、音崩れのない、躍動感あふれるサウンドを確保する0.5dBステップの「リニア・オプティマム・ゲイン・ボリューム」回路を採用●192kHz/24bitのバーブラウンのステレオDAコンバーター「PCM1796」を全チャンネルに使用●ダウンミックス時のフロントL/RチャンネルのダイナミックレンジやSN比などの劣化を防止する「ノンスケーリング・コンフィグレーション」回路を採用●互いの干渉を避けるため、アナログオーディオ回路/映像回路/デジタルオーディオ回路&マイコンの電源(トランスと整流回路)をそれぞれ独立分離、アナログオーディオ用にはトロイダルトランスを採用●厳選されたオリジナルサラウンドモード(Orchestra、Unplugged、Studio-Mix、TV Logic、Mono Movie、Full Mono、All Ch Stereo、Theater-Dimensional)を搭載●高音域が強調された劇場用サウンドを適切なバランスに補正する「Re-EQ」を搭載●より力強い低音を再生する「ダブルバス」回路を採用●小音量再生時に、聴き取りにくい小さな音も聴こえるようにする「レイトナイト」機能(Dolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby TueHD、再生時)
DTC-9.8は、さすがにパワーアンプを搭載していないAVプリアンプ(AVサウンドプロセッサー・AVコントローラー)。パワーアンプを純粋な音のものにすると充分にピュアオーディオとして通用します。本機を介在することによって混濁感や抑圧感が増さない、音色がなかなか良い、DIRECT時は純度が十分に高い等。非DIRECTにはなるが、STEREOでは2.1ch出力され、ステレオ+サブウーファーで楽しめる。DIRECTの音質よりは劣化するけど、ソースが2ch時でもサブウーファー出力を作り出してくれるのがうれしい。そのサブウーファー出力の音がきれい。5.0chとか3.0chのDVDソースでもウーファーに高品位な低音をプリアウトしてくれるなど、無駄にならないウーファーがうれしい。
サブウーファー出力のクロスオーバー周波数が10Hzごとに設定できるのでチャンネルデバイダー代わりにも使えます。ちなみに昔のJBLのウーファーユニットだと、80Hzが一番よかったです(90Hz以上の帯域が汚らしいユニット)。
個人的にはボリュームバイパスのラインアウト端子がほしかった。トランス・アッテネーター式ボリュームを活かしたいし、より純粋な音を求めて。HDMI入力等デジタル入力ではテープアウトは出力されない仕様。
4K非対応なのが残念。ただし映像はこのAVプリに介在させてモニターに出力すると赤味がかった感じになりました。それは別のHDMI DACでも同じ。詳説:アイシル 映像音声分配機。プレステ4のように、プレイヤー側に映像とは別に音声出力があるのが理想になる。

消費電力はON時… 64w / STANDBY時… 0.1w
しかしZone2 or Zone3をONにしてあるとSTANDBY時も44w消費していました(注意)。パワーアンプを搭載していないのにこの消費電力。


【補足】
・デジタルノイズを完全に除去する「VLSC」や、「リニア・オプティマム・ゲイン・ボリューム」回路で微小信号の対策が練られているからか、埋没成分の少ない視界開けた音がする。回路を多く通過する分は人工的な音になるが、完満通直な人工音で、感触はシルクタッチとまではいかないが、2020年現在使用しているが、きめ細かい音がしてると思う。ノイズ感がない。AVだけどわりと音楽的な味わいのある音色だと思う。AVアンプっていうのもイメージの問題かもしれない。センタースピーカーからは真空管のパワーアンプを使うとうっとりとする声が出てくる。AVアンプの周波数の一般的な特徴として、このONKYO DTC-9.8も高音が伸びていて冴えた音だが、それがメタルの素材が素粒子の空間でぶつかるような、金属の塊が空気に拡散するような高域ではある。また、搭載されているDACはどんなものかとSONYのCDP-XA5ESやELSOUNDのEDAC-3と比較してみたら、ノイズの弊害があるのか濃厚さとか広がり感などに違いは感じた。簡単にいうと癖がある音に思える。でも癖をのぞけば非常に高音質ですよ。意味不明なことを言うようだが。シルバーのフロントパネルになったONKYOのプリメインアンプには明るくて硬質で甘美な音がある。それと共通してる。(自分の手に入れたDTC-9.8は根布産業にてNeb Tuneが施されていた。「GC#16チューン」、「インレット交換(PowerInletR ?)」、「内部配線交換」、「ヒューズ交換」。前の所有者によると「以前はLINN AV5103Dより明らかに劣っていた2chのD/A変換が、遜色無いまで改善しました」とのこと。ピュアで使えるぐらいに高音質)。

・「各chの音量レベル調整」や「ローカットオフ」や覚えきれない様々な項目は、本体の画面よりモニターで設定するとやりやすいかと思う。

・DENON DVD-2500BT、SONY UBP-X800、Radeon RX580、GeForce GTX960などでHDMI入力をして2019年でも使用可能だった。デジタルボリュームなのでガリは出ない。音質的にはアナログの高品位のもののほうが上手だけど、バグさえ出なければずっと長期的に使えるはず。

・RCAプリアウト出力とXLRプリアウト出力は両方同時に出力されている。発想が広がる。ダブルウーファーやスピーカー切り替えができる。(たこ足ケーブルがあれば2chでも3chでも同時出力できるけど。たこ足RCAケーブルを作ってステレオパワーアンプでウーファー2基を駆動したところ、特に音質は落ちた感じはしませんでした)。

後日・・・ONKYOもとうとう外資系の傘下に・・・。
コントロール・アンプDRC-R1はレビューを見ると「他のAVアンプのようにパサパサしてなく、音に潤いを感じる」とのこと。DTC-9.8と比べて、どれほど音が変わるのかな、わかる人いたら教えて。→BBS