QUAD 21L, 22L, 11L, 12L




レッドチェリー光沢仕上げ…七回塗装による鏡面加工 Model 21L, 22L 11L, 12L
QUAD 21L

触り心地がいい。これを触っていると夢心地になる。すべすべすべすべ。

つるつるつるつるすべすべすべすべ













・・・。
























QUAD Model 21L うしろに居るのは素盞嗚尊


2WAYバスレフ。高域はソフト・ドーム。奇麗に伸びているが刺激的なところがない。
低域はケプラーコーン。カサコソした軽い乾いた音を出す。QUADのケプラーのウーファーはB&Wよりはシックで色彩感がなく、モノトーンである。

バランスがよいスピーカーは良いスピーカーの証。低音の良く出るスピーカーのあとに普通のバランスのスピーカーを聴くと低音の弱い心地がしたり、美しい特徴の際立つスピーカーのあとに平坦に要素が分散されている音を聴くとインパクトがないように感じるが、見えざるところにこそ、注意を払うべきである。いろんな音が集約されてる。菅野沖彦氏は『ミクロコスモス』と表現されていた。

21Lはトールボーイとして完成度が高い。スリムな体型から意外な低音が出てくる。22Lは聞いたことないけど、一般的にウーファーユニットの数が増えてくると、デメリットもある。ある種の領域に強調感が出たり、それを抑制するための技術者の努力を感じられたり。2WAYのトールボーイは、2WAYなりによい。

ブックシェルフ型の11L/12Lも低音はよく出るけどジェントルな塩梅。小型2WAYなのに大型スピーカーのような低音が…云々…という評価を聞くと、背圧の影響で濁ったり、中域高域が心配になってくるのは自分だけだろうか。
このQUADの21Lトールボーイは容量を活かしてリニアにホライゾンに沈んでいる。ドヮ〜ンではなくドゥーンと沈む。その音響は公園の汽車ぽっぽの土管のように? 澄んでいる。(その土管の中でこそ高校生が●●をしたがる気持ちもわかる)。実に表情が豊かな低音で、澄んでいて、ストレートに降下する。QUADはブックシェルフの11Lで十分かと思っていたけど一度21Lの音を知ってしまうともう戻りたくない…。

あまり映画館みたいな低音だと集合住宅で隣付近に音漏れしそうな気がしてくるけど、このトールボーイの低音は品のいい低音で、万が一同じように漏れていてもQUADの場合は苦情が来る確率が低そうだ(希望的観測)。古楽録音.wav.

後記 - - Model 21L2 / 22L2では重量アップしてエンクロージュアの箱鳴りの音量は抑えられシャープになったようだ。L2はツイーターも新しく設計された。



11Lというブックシェルフがはじめに登場した時、菅野さんは『あのクオードもとうとう趣味ではなくコンシューマー型に落ちぶれたか』等と思われたらしいが、実際聴いてみて『クオードの血脈はひしひしと受け継がれていることを認識した』ようだ。ただやはり形状には不満があるみたいだったけど。単純な四角形で。でも試聴機にはベタベタとは触らなかったのだろうな。…音のみでなく光沢までチューニングをされてる・・・。ほんとですよ!このスピーカーは触るべき。触らなければQUADには触れられまい・・・!。ましてトールボーイ。抱きつかないとわか










QUAD21Lのあった部屋。鉢とか置くと音響効果ありそう。ずらーっと置きたい。
21Lの夜

QUAD 21Lは引っ越しで売ってしまったが、売って最も後悔したスピーカー。思い出のVictor SX-A103を売った時もあとで後悔したけど音は別にどうでもよかった。QUADはJazz方面はあっさりとしていていまいち肉付きが悪いがvocalはよく浸透するし教会の雰囲気は余韻嫋々と保たれていた。ADYTON Opera(ノルウェー)のアンプと、S.A.T CDFIX(フィンランド)のCDプレーヤーで、完璧な鳴り方をした。せっかく完璧な鳴り方をしてたのに…。不思議にも昔のYAMAHAのCDプレーヤーにしたりすると、途端に音がクリアルになってしまってなんかだめだった。繊細なバランスはかよわい。すぐ崩れる。
拡大画像:QUAD 11L 21L











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