RCAプラグ


2019.1 更新





audio-technica ATV-178P

PCOCCで製造されたオーディオテクニカのPC-OCC製RCAプラグ[ATV-178P]。圧着式。今にない複雑な構造。定価4000円程度。まだオーディオ全盛期の時代の産物で、需要がある分安く供給されていた。このほかにHITACHIには"LC-OFC pin-plug"というものがあった(日立の無酸素銅)。90年代までは本当にいいものが存在していた。今は銅製のRCAプラグは見かけない。あっても高額 (Furutec FT-111やFP-108, ortofon 7N-RCA1, 橋本電線 HRCP -21 etc. …自分の狂ってる感覚でいうと安いですけどね)。
このオーテクの銅製プラグは骨董品だし見た目汚いけど圧倒的な音質だった。このプラグだけは異例の滑らかさがあって、その他の真鍮プラグは全部同じに思える。どれも同じなんです ><
当時(1980年代?)のオーディオテクニカの高級モデルやTDKのCA-QL301はこの形のプラグを採用しているけど、どれもホットピン等の通電する部位はATV-178Pと同じくPCOCC製になる。たまにヤフオクで奇跡的に長期保管品新品が出品されている。







『RCAプラグの音質の違いについて』
ケーブルの場合は絶縁体の材質の影響はかなり大きいけれど、プラグの場合センターの部材が一番音に影響する。このRCAプラグを使ってわかった。は音が良い。抵抗値が低くて微小音に満たされる。音色としては重心が降りる傾向。空気感が濃厚なのはクラシックによい。ただRCAプラグのセンター部を純銅で製造する事は精度的に難儀なのかな、ヘッドホン等の3.5mmステレオミニプラグの場合だと、純銅製は見たことすらない。また銅は弾性率が低くジャックにハマりにくい。プラグとジャックが銅同士だと気持ちよくハマる事は無い。それどころかハマらない事も多い。
RCAプラグは高額品も廉価品も「センター部が真鍮製」ならほぼ同じ音になる。多少は違うかもしれないけど。金やロジウムやクロムなどメッキの種類でも(その「皮膜」で抵抗値は変わるけど)音の変化度はプラグの「材質」ほど大きくはない。ケーブルの導体の場合は面積が違うし表皮効果があるので銀メッキ線や錫メッキ線等で音味は変わる。結構わかる違い。それがプラグのメッキだと、使っているうちにわかってくることはあるけど、それはどちらかというと瞑想的な趣味になる(事実 SACDやHi-Res音源の場合、目に見える音は違わないけど「脳波」は変るらしい..URL。たぶんそんな次元の話)。
ハーネス部の構造としては「ネジの圧着式」と「ソルダー(はんだ)式」があるけどその選択では音が変わる。圧着式は機械的なデメリットがかなり多い(後述)が、音質的にはジューシー感がより多く残されている。ソルダー式のプラグは、はんだの乗せやすさとか樹脂の溶けにくさで出来映え・音質が違ってくることはある。高音質を求めるなら、なるたけ導体はプラグに接地させてはんだ付けしたい。そのミクロを極めるのにやりやすいプラグはたしかに高価なものが多い。安物のプラグは「いもはんだ」にするしかなかった。
もしプラグの銘柄・グレードの違いで音質が変わらないと感じているのならば、プラグの価格=外装の美しさ・精度の高さの問題になる。骨董的価値、宝箱的趣味である。それもある。自分も40本以上オーディオケーブルや電源ケーブルを自作してきて、安物のプラグに飽きてしまった。安いプラグを見てもそそられない。「飽きる」が人間の感覚なんだ。もう自分は病歴が長いので、「造形の美しいもの」「精度の良いもの」あるいは「アンティークな価値のあるもの」をおそるおそる筆下ろしする段に入らないと、心震えない((oοo))。




『実験してみたけどプラグではほとんど音は変わらない、ケーブル自体の方が大きく変わる』という事をオーディオ店の店員さんが言っていた。たしかにプラグよりはケーブルの方が大きく変わるかもしれないけど、僕の感覚とは違っている。プラグによる変化の大小の捉え方は実験する箇所によってかなり異なってくる。CDプレーヤーなどの据え置きのデジタル再生機は信号(電圧?)が大きいからか相対的に外来ノイズ(=音に変化をもたらすもの)が少なくて、あまりケーブルで音の変化を体感できない (…と思う。でもそうじゃない意見もあり。実験する箇所、実験する音の箇所、聴覚が集中している箇所の違い…で意見が異なるのかも。耳介の形もみんな違うからね)。一方でレコードプレーヤーとか、プリアンプ⇔パワーアンプ間のRCAケーブルでは、ケーブル部でも音は大きく変化するが、プラグ等の細かな部位でも音が変わる。それがなおざりに出来ない程の変化度になる。ただ、これほど大きく変われば甲乙も判定しやすい。純銅製や洋白製のプラグの音色も分かり、ケーブルが地獄ではなく天国にもなる。プラグではほとんど変わらないよ(プラシーボですよ)という見識を真に受けているお客様がいると困るのでそこらじゅうでマルチポストしたいぐらいである。







ケーブルの詩

利き酒や調香師のような明確さでオーディオケーブルの違いは当てられない。聴覚は味覚や嗅覚に比べて安定していないかもしれない。コーヒーの味は朝飲んでも夜飲んでも大きく変わらない。音の場合、30代の自分は夜になると自然と聞こえるようになる。
毎日ケーブルの音を聴いているとケーブルの構造の区別がつくようになる。音の方角がわかるまでに耳介は進化したように、空気感レベルの音を毎日見てると導体が見えるようになってくる。でも見えるのはほんのひととき。ケーブルはやめられない。









TDK CA-PC2 \4800。導体がPCOCC製の圧着式RCAプラグ。その古き良き時代の製品が新品で手に入るとは。





右のプラグは [#RP0001-CG4 コレットチャック式のRCAコネクター]。「センターピン及び胴体は真鍮製、金メッキ仕上げ。シェルはステインクローム仕上げで、高級感あふれる質感となっている。絶縁体にはテフロンが使われております」。形状はフォルテシモオーディオのRCA-PKBGO同タイプ。シェル部は取っ替える事ができる。

左:SAECのSPC-710の導体の太さがRCAプラグのホットピン(3mm)と同じぐらいの径なので、接点ダイレクトのRCAプラグを作成した。
しかし音質はいまいちだった。もったりぐたぐた…失敗。ラインケーブルとしては導体断面積が大きすぎた。高域がすっきりと出てこない。でもウーファー用なら良いかもしれない。

オーディオケーブルは「導体抵抗」や「固有共振」以外にも、「インダクタンス」、「キャパシタンス(静電容量)」、「リアクタンス」、「浮遊電子」、「誘電率(絶縁体)」、「表皮効果(メッキの種類とか)」、「微振動収束効果」、「渦電流損」、「外来ノイズ(EMS)」、「ケーブル自体の自重」などの違いによって音が変わる。
ケーブルで音が変わるか否かを一番手っ取り早く確認するには、プリ出力(RCA)⇒パワーアンプ入力(RCA)の間に、この写真のようにスピーカーケーブルを導体断面積3mmにしたものを差し込んでやるとよくわかる(Ground側は自作するとめんどくさいので、セロハンテープでくっつけてもよい)。
今の主流のラインケーブルは、そんなに導体が太くないが、それは聴感で決められてきたことなのだろう。太い方が導体抵抗は少なくなるけど、重心が低くなりぼやける。聴感上の問題が最優先なのだ。
ケーブルは半分は商業主義・オカルト商法と言われているが、高額なケーブルほど良い音がする傾向にあるのはたしかである〔ケーブルポエム〕。音の良し悪しは個人のセンスになるが、ケーブル地獄にハマったマニアは、普通は違いがわかっているはずで、他人にあるいは自分自身に騙されているのではなく、良いセンスを持っている設計者に貢いでいるという構図になるのだと思う。





K's lab RCA-500CB

K's lab RCA-500CB(4200円前後)カーボン仕様のRCAプラグ。対応径はΦ8mm。ロジウムメッキ、ホットコールド共ネジ止め。下の方の天然木製プラグと同タイプで、シェル部の衣替えが可能。





RU09R
Viborg社(ヴィボー:独)の純銅製のRCAプラグ RU09R ロジウムメッキ。シェル外装はピカピカ感が際立つ。そのセンスは教会の国って感じだ。ヴィボーはAmazonで手に入るが、純銅と書いてあってもそうじゃない場合がある。Viborg社の4本800円程度のバナナプラグは袋におもいきり真鍮(Brass)製と書いてあった。それはAmazonがテキトーなだけだけど、元からメーカーが嘘こいてる場合があるので注意。こちらのプラグはピン内部をサンダーで削ったら純銅だった。OK。
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はんだづけ失敗する際は、URLこちらを参考ください。自作ケーブルはストレスとの戦いです。夏場の方がやりやすいかな。換気も忘れずに。






このプラグはセンター部のみが純銅製(RCAPGPA)。ヤフオクで¥2000程度だった。






オヤイデ電気 SS-47


こちらはオヤイデ電気のオーディオグレードソルダー。『銅入り無鉛銀はんだ』。NET 100gで4.7%も銀が入って2700円程度(はんだにしては高額だけど)。このタイプは和光テクニカルのものが有名で20年前からハイエンドオーディオ用に存在していたようだ。和光テクニカルのSR4N-CUは3000円程度。しかし「銅入りの銀はんだ」とか言われると「銅を混ぜた銀のはんだ」だと素人ながら思ってしまいましたよ。主な素材は錫(4N PURE TIN)です。
音質:このオヤイデSS-47と和光テクニカルの銀入りはんだ2種類を比較してみたところ違いがわかりませんでした。素材の構成が同じだからでしょう。すっきりした音です。銀が入っている分、融解温度が高く、劣化したはんだごての小手先ではぜんぜん溶けないのはデメリット。ホームセンターで購入した鉛の入っている一般的なはんだはすぐに溶けるけど、鉛の気化煙は吸い込むとヤバいです。変な頭痛がします(鉛入りのハンダは音質的には温暖でこもった音です)。RoHC対応で鉛フリーのはんだは、頭はへろへろにはなりません。えへ。えへへ。ちゃんとマスクして換気して作業しましょう。






Model 4708 Input Audio cable kit "OTA kit"

このぁゃιぃ製品は47研究所の4708用のデルリン製RCAプラグ。0.4mm単線の導体を直接RCAジャックの通電部に接触させる仕組み。これなら音は変わるだろう。でも糞高いのだ。オヤイデのオンラインショップでは4個で7560円。…プラグはもうほとんど台湾とかのOEM製品。オーディオ界は縮小化が進んでいるし、その中のオーディオケーブルとかいうぁゃιぃ領域となると需要がないからそのような価格設定になる。1990年代だったら3000円代だったろうけど。
レビューを読むと断線しやすいとの苦情はあった。






フォルテシモオーディオのRCA-PKC。これはシェル内部でホットとコールドの両方の導体がネジで圧着できるタイプ。RCA-PKCの場合、ホットのネジ径が大きくてもげにくい (RCA-PKBGOは小さい)。価格のわりに高品位な作りをしている。これは『誰でもできる! 自作でオーディオアクセサリーpart.2 「Stereo」編』(音楽之友社)のRCAケーブル・キット[URL]も同じタイプ。この両方ネジ締めタイプは簡単に試しにRCAケーブルを作成する事ができる。画像は47研究所のModel4708。OTA kitが高額なのでこれで我慢。径が大きいとネジの圧着を強くできるので、ウエスタンエレクトリック等の単線でも簡単にもげずに作成できる。ちなみにネジのみの販売は行っていないらしい。特にホット用のものはすぐに無くすから注意が必用。ネジを紛失したらハンダ付けするしかない。





QUANTUM + RCA-PKB(GO)
フォルテシモオーディオのRCA-PKBGO。FURUTECHのFP-110(G)とAECのRP-208MBCG-Bというプラグとたぶん同じOEMかな。FURUTECHのFP-110(G)は7000円程度するがクライオ処理されてる。ホットピンも純銅製。FURUTECHの高級モデルはホット部にα-OFCが採用されている(かなり重要)。補足:廉価のFP-160は各店舗のページを見ると「ホットピン:純銅」と書いてあるけれど、FURUTECHのオフィシャルサイトを見ると〔材質: センターピン-α-導体 素材-銅合金〕と書いてありたぶん純銅ではないので注意。
このピンプラグは、仕上げや精度は最高峰。黒のシェル部は触った感触がさらさらで気持ちいい。はんだフリーで作成できるタイプ。シース部もネジで止める構造で引っ張りに強い。センター部のネジの径は小さいので、強くドライバーで回すともげやすいので注意。コレットチャック式だけれどシェル部がストッパーで止まる構造になっているのが最高。音質はその昔に製造されていたaudio-technicaのPCOCC製のATV-178PやHITACHIのLC-OFC pin-plug等の銅製が一番だろうけど、そういうものは今はもう手頃の価格では手に入らないので、このRCA-PKBは一番目か二番目におきにのプラグになった。
画像はHITACHI QAC-212で作成。RCAアンバランスケーブルを自作する場合、金属のメッシュシールドはアースをとるため入り口側にだけ繋ぐらしい(やらなくてもいい)。出口側の金属メッシュはマイナスドライバー等使ってシースの中にうまく入れて接触しないようにする。両方に繋いでも良いけど、シールドに通電するとセンターの導体に影響が出るから。このHITACHI QAC-212はオヤイデオンラインのページに「ロットにより音が違う」といったレビューが散見されたけどメッシュが接触しているんじゃないかと思った。







フォルテシモオーディオのRCAプラグ[RCA-PKC]を、メーカー不明のG950Sというモデルのシェルに取り替えた。ちょうど径が合ってた。
G950S
反対側はロジウムメッキ仕様。デザイン的には金メッキかロジウムメッキかでここまで印象が違った。→ Furutech FA-13S
フォルテシモオーディオはロジウムメッキでも+400円程度で買える。ロジウムは金以上に腐食に強い。音質はロジウムメッキの方が浸透性は低いと思われる。金の方が柔軟で原子が密着しやすいので。でも品のある乾いた感覚は味わえる。固有共振音は原子各々違うので、片側だけロジウムにすると色域が広がるかもしれない。ロジウムは導電率が低いがなぜかその音は好まれている。普段聞き慣れない音だからかな。固有共振音で考えるのなら真鍮も悪くはない。金管楽器に使われる金属は真鍮。






天然木製のプラグ


天然木製コレットチャック式RCAプラグ:RP0007-WG4。木質のシェルが真鍮の鳴きを崩すというもの。対応ケーブル径:Φ8.3mm。外径Φ8のVIABLUENF-A7やOYAIDEACROSS750とうまく合う。
このプラグはセンター部のはんだづけする面積が広くてやりやすい。絶縁部が熱に強くて、はんだが溶けて接触面が合金化するまで待っていられる(待ちすぎるとはんだは酸化するので注意。それは目視でわからない。銅は酸化すると赤くなるからわかるけど)。はんだの量を極少にして溶接すると、すっきりした音質になる。このプラグはNaught Acousticというショップで手に入る。後記:そのお店は無くなっていた…。






空気を遮断する目的で綿とセーム革で囲う





VIABLUE T6S

T6S
VIABLUE T6S …5000円程度。高品位に加工されたアルミニウム製のシェルを採用。値段だけあってかなり質感が良い。手にとってほれぼれする。こちらは信号伝達部がブロンズ製である事をどうとるか。抵抗値は真鍮(黄銅)より高いがブロンズ(赤銅)の固有共振音を堪能するとしよう。このプラグはデザインから見て圧着式だと思ったらはんだ式だった…ネジはケーブルシースと真ん中パーツを固定するためのもの。





圧着式プラグの良いところ悪いところ
ブルースーナーとアルミハウジングのプラグ
無はんだ(ソルダーレス)の圧着式RCAプラグ。4ヶで¥630だったけど結構美しいプラグだった。ただしネジ経が小さいのでマイナスドライバーで力入れるとすぐモゲる。
【圧着式のメリット】 はんだの抵抗・電位差を介さない分素直な音が出る。マイナスドライバーさえあれば誰にでも作る事ができる。
【圧着式のデメリット】 はんだを使っていないため不安要素が多い。導体を圧着するネジが少しずつ緩んでくる。ネジ径の小さいものほど不安である。アース側をはんだづけしないと強度が無く、自分のは一度ケーブルごとすっぽ抜けた。ネジも抜けていた。ネジはプラグの中で泳いでいたからすぐに見つかったものの・・・。
【対策】ネジ部を熱収縮チューブで密着し、緩まないようにする。あるいは交換する予定がないならネジで止めた後はんだづけする。こうすれば導体同士で密着していて最高です。





Amphenol

AmphenolのRCAプラグ
Amphenol(アンフェノール)というメーカーのRCAプラグ。筐体の質感がよく、叩き合わせると「こつこつ」といい音がする。4個1000円以内のRCAプラグの中ではこれが一番素材感が良いのではと思う。ただ外装は良いけど、銀入り半田が溶ける温度で樹脂が溶けるのは最悪。僕の技術の問題か。太い導体は細く剪定してからじゃないと、ぶつかって、センターピンが斜めになったりする。






Esoteric

エソテリックのプラグ。ナカミチもそうだけど、金メッキが厚い。ONKYOやSONYのスピーカー端子も各メーカーのRCA端子も金メッキの厚いしっかりしたものを採用している。





たこ足ケーブル



センタースピーカーと7.1chのウーファー出力を2chで駆動するためには「たこ足RCAケーブル」を自作する必要がある。







このプラグは安物で精度は悪かったけど、シェルの塗装色は綺麗だった。

MOGAMI NEGLEX2534(赤)に青色のプラグ。茶色のケーブルには緑が似合った。自然。






銀メッキRCAプラグ:RP0008-ALS4。マラカイトグリーンのMS#207とはわりと似合ってる。このプラグはシェル部分はそこそこ品位が高くかっこいいけど本体の銀メッキが汚い。センター部分だけ銀メッキにしてその他は金メッキでもよかった。このセンター部は樽型に湾曲しているけど、それは銀を効果的に圧着させるためのようだ。銀は金より導電率が高い。しかし音質を比べてみた感じ、やはり本体が真鍮製ではあまりメリットはないようだ。わずかな音色の違い楽しむ程度。それもほぼわからない。腐食して来たら酸洗すると良い。

Nakamichiのプラグ:N-0563。きれいな金メッキしてる。ハンダ作業のしやすさ・馴染ませやすさは普通程度。ホットピンを囲う絶縁樹脂がすぐに熔けやすい。ケーブルはナノテックシステムズのMusic Strada #207で作成。綿を詰め込んで音をこなしてある。
Inakusutik PC-807
inakustik PC-807。このプラグは4000円近くするもので、地味だけど異例なほど精度が高い。メッキや樹脂の品位はもとより、ケースを開閉する時のシュッシュとした滑らかさ…そしてRCAジャックへの抜き差しの締まり具合…やばい。






SONY PC-L601ES


PC-L601ES(¥3000)非磁性体24kメッキプラグ。Made in Japan。ハードオフ岡崎店(愛知県)で見つけた。そこのハードオフ、すごく美音で昔のLUXMANとかSansuiとかMusical FidelityのアンプやDIATONEのスピーカーが鳴っている。整備できる人がいるのかな。でも売れてしまっていいものがない時もある。後記:整備できる人がいなくなったのかもうピュアオーディオの展示はなくなった (2020年)。

PC-L601ESの姉妹品。型番不明。ヤフオク!で見つけた。落札し損ねてしまったけど、これを見て郷愁を感じた。古き良きソニー。





aeco ARJ-4043R



aecoのRCAプラグ「ARJ-4043R」。ヤフオクで購入。ヤフーショッピングのaeco Japan公式ストアだと送料込みで3366円/4ケ(2019年現在)。aecoは台湾に本籍を置き創業20年以上を誇る音響映像専業メーカーAECのハイエンドブランド。AECは高い品質を保つため製造を100%台湾で行っているとのこと。
このプラグはセンターピンが C14500 (テルル銅)純度99%以上のもの。ベリリウム銅とテルル銅(銅とテルニウムの合金)は純銅並みの導電率。あとテルル銅ははんだ付け性が良いらしい。アンプの基盤にダイレクトにケーブルをはんだ付けしてこのRCAプラグを使ったところ、別物のアンプになりましたよ。





・通称「The STARS」。正面から見ると、樹脂のボディが五芒星の形に見えるためです。
・ワンポイントコンタクト(点接点)によってレジスタンス、キャパシタンス、インダクタンスの影響を低減させます。
・グラウンドにはタフピッチ銅(純銅)、コンタクトピンには導電性に優れた高純度のテルル銅を使用し、一般的な金メッキ(2μ未満)よりも分厚い10μの金メッキを施しています。また、音質の低下に繋がるニッケル下地も使用していません。
・ボディの樹脂には、強度・剛性・耐衝撃性に優れたガラス繊維強化ナイロンを使用。適度な柔軟性と、十分な締め付け性を確保しています。







この合理的な構造が好き。通称「The STARS」。なんで今までなかったのかな。樹脂だから経年でガボガボになる可能性はあるけどそうなったら、紙とか挟めばいいし。それを言ったら金属疲労でも同じだし。
センターピンに穴が開いてるってのがいい。こうやって導体をぎりぎりまでもってこれる。まぁ、空気に触れて酸化したら導電率は悪くなっていくけど。
でも、肉薄したサウンドが聴けると…思いませんか…? ですよね…





REAN NYS352G


REAN(Neutrik)のプラグ:NYS352G(1個¥150程度)。フラッシュ撮影すると反射してちょっとあれだけど、安いけどいい感じなデザインのピンプラグ。多くのRCAジャックにしっくりハマる。その守備範囲が非常に広い。

NeutrikのXLRプラグ。このプラグは金メッキバージョンとそうでないバージョンがある。価格に結構差がある。







CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) CXL1 / CXL2 の金メッキバージョン。最廉価のXLRプラグ。でも樹脂部は割れやすい。シルバー部に品の良さは感じる。




Pailiccs PSL8

Pailiccs φ3.5mm ステレオミニプラグ PSL8を使用
Pailiccs PSL8。適合ケーブル径がMaxΦ8.5mmという極太の3.5mmプラグ。3.5mmのジャック(メス側の端子)がテコの原理で壊れやすくなるためか、あまり極太のケーブルは見かけない。





画像の3.5mmステレオプラグの銘柄は「3.5mmステレオミニプラグ#AP0001-CG1(金メッキ)」+「AP0002-CRh1(ロジウムメッキ)」。ロジウムメッキの方は+600円。このプラグはシェルの品位はよくて綺麗。LINKMANのAP3.5-201CG-ST-6.5 [URL]と同じ形。しかし相性問題が酷い。3.5mm端子部分を他のものとミクロで見比べるとすべて同じ形状ではない事を知った・・・なんと。このプラグは黒の溝の幅が広い[画像]。WalkmanでもKENWOODのポータブルでも歩くごとに接触不良が出て酷かった。いらないぽいっ

4708は3.5mmステレオミニに利用すると最適な音が出た。編みやすいし接地してはんだづけしやすい。ただし単線は断線しやすい。





DT990PROのプラグ
beyerdynamics DT990PROのプラグ。導体は赤とか碧とかの塗装がされていた。何色の線がどこにいくかを確認するため分解したら樹脂で固められていた。これなら引っ張られても断線の心配が少ない。PROという名前のものだからこうなってる。城下工業も同じだった。





Amphenol


Amphenolのガンメタリックの3.5mmステレオミニのプラグ。ヘッドホンの無駄に長いケーブルを短くした。音質は使っている人にはわかるレベルですっきりした。中身はヤマト糊で固めた… ヤマト糊は物質的に最も安定している。環境負荷も少ない。と思ったけど失敗。半年以内で導体が錆びてしまった。不純物で塗り固めているようなものだった。ヤマト糊は湿度の高いときには水気を含むし導電性がある素材。ヘッドホンやイヤホーンの抵抗値が低いからLRの電流はGNDに流れないが、ここは工業用樹脂とかホットグルーを使わないといけない。
このAmphenolのプラグは半田ラグ端子がついていて(音質劣化はするけど)シェルも大きめなので作りやすかった。ちなみにソニーのヘッドホンMDR-SA3000の導線はやたらと細く、絶縁も切れにくく、爪でちぎると導線も切れてしまった。。なんでこんなに細いのか。断線防止の繊維?はライターで焼いて処理した。工場の人はどうしてるのかな。





メーカー型番不明


オリジナルRCAインターコネクトケーブル 。線材は6N銅にシルバーメッキを施した単線8本使用し、1本ずつ個別にテフロン被覆したリッツ線構造。テフロンは、地球上の物質で空気に次ぐ電気絶縁性と、電磁波吸収性を持つ素材です。 プラグ電極部は金メッキ。アルミダイカストのカバー付きでプラグ部のノイズシールドも完璧。海外有名メーカーの15〜20万円クラスに匹敵する内容です。
オカルトチックな理論や客観性に欠ける音楽性などは語らず、オーディオ評論家への原稿料やオーディオ誌の広告料といったコストを掛けず、ただただ、伝送ケーブルに求められるスペックと、所有欲を満たすルックスを、お求めやすい価格で御提供します。
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とヤフオクで書かれていた。はじめスカスカな音がしていてガッカリしかけたけど、ケーブルにもエージング(加齢現象)があるのか、徐々に音が満たされてきた (ストレーキャパシティとかあるからね)。パースペクティブ広くて3Dゲームの足音がよく聞こえる音。これは中国製でしょうか、初めて見る構造で初めての音だった。中を覗くと外装の白いテフロンの中に導体が入っていて、交互に4本ずつHOTとCOLDに接続されていた。



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