2019.1 更新
PCOCCで製造されたオーディオテクニカのPC-OCC製RCAプラグ[ATV-178P]。圧着式。今にない複雑な構造。定価4000円程度。まだオーディオ全盛期の時代の産物で、需要がある分安く供給されていた。このほかにHITACHIには"LC-OFC
pin-plug"というものがあった(日立の無酸素銅)。90年代までは本当にいいものが存在していた。今は銅製のRCAプラグは見かけない。あっても高額
(Furutec FT-111やFP-108, ortofon 7N-RCA1, 橋本電線 HRCP -21 etc. …自分の狂ってる感覚でいうと安いですけどね)。 このオーテクの銅製プラグは骨董品だし見た目汚いけど圧倒的な音質だった。このプラグだけは異例の滑らかさがあって、その他の真鍮プラグは全部同じに思える。どれも同じなんです >< 当時(1980年代?)のオーディオテクニカの高級モデルやTDKのCA-QL301はこの形のプラグを採用しているけど、どれもホットピン等の通電する部位はATV-178Pと同じくPCOCC製になる。たまにヤフオクで奇跡的に長期保管品新品が出品されている。 |
フォルテシモオーディオのRCA-PKC。これはシェル内部でホットとコールドの両方の導体がネジで圧着できるタイプ。RCA-PKCの場合、ホットのネジ径が大きくてもげにくい (RCA-PKBGOは小さい)。価格のわりに高品位な作りをしている。これは『誰でもできる! 自作でオーディオアクセサリーpart.2 「Stereo」編』(音楽之友社)のRCAケーブル・キット[URL]も同じタイプ。この両方ネジ締めタイプは簡単に試しにRCAケーブルを作成する事ができる。画像は47研究所のModel4708。OTA kitが高額なのでこれで我慢。径が大きいとネジの圧着を強くできるので、ウエスタンエレクトリック等の単線でも簡単にもげずに作成できる。ちなみにネジのみの販売は行っていないらしい。特にホット用のものはすぐに無くすから注意が必用。ネジを紛失したらハンダ付けするしかない。 |
フォルテシモオーディオのRCA-PKBGO。FURUTECHのFP-110(G)とAECのRP-208MBCG-Bというプラグとたぶん同じOEMかな。FURUTECHのFP-110(G)は7000円程度するがクライオ処理されてる。ホットピンも純銅製。FURUTECHの高級モデルはホット部にα-OFCが採用されている(かなり重要)。補足:廉価のFP-160は各店舗のページを見ると「ホットピン:純銅」と書いてあるけれど、FURUTECHのオフィシャルサイトを見ると〔材質:
センターピン-α-導体 素材-銅合金〕と書いてありたぶん純銅ではないので注意。 このピンプラグは、仕上げや精度は最高峰。黒のシェル部は触った感触がさらさらで気持ちいい。はんだフリーで作成できるタイプ。シース部もネジで止める構造で引っ張りに強い。センター部のネジの径は小さいので、強くドライバーで回すともげやすいので注意。コレットチャック式だけれどシェル部がストッパーで止まる構造になっているのが最高。音質はその昔に製造されていたaudio-technicaのPCOCC製のATV-178PやHITACHIのLC-OFC pin-plug等の銅製が一番だろうけど、そういうものは今はもう手頃の価格では手に入らないので、このRCA-PKBは一番目か二番目におきにのプラグになった。 画像はHITACHI QAC-212で作成。RCAアンバランスケーブルを自作する場合、金属のメッシュシールドはアースをとるため入り口側にだけ繋ぐらしい(やらなくてもいい)。出口側の金属メッシュはマイナスドライバー等使ってシースの中にうまく入れて接触しないようにする。両方に繋いでも良いけど、シールドに通電するとセンターの導体に影響が出るから。このHITACHI QAC-212はオヤイデオンラインのページに「ロットにより音が違う」といったレビューが散見されたけどメッシュが接触しているんじゃないかと思った。 |
フォルテシモオーディオのRCAプラグ[RCA-PKC]を、メーカー不明のG950Sというモデルのシェルに取り替えた。ちょうど径が合ってた。 |
反対側はロジウムメッキ仕様。デザイン的には金メッキかロジウムメッキかでここまで印象が違った。→ Furutech FA-13S フォルテシモオーディオはロジウムメッキでも+400円程度で買える。ロジウムは金以上に腐食に強い。音質はロジウムメッキの方が浸透性は低いと思われる。金の方が柔軟で原子が密着しやすいので。でも品のある乾いた感覚は味わえる。固有共振音は原子各々違うので、片側だけロジウムにすると色域が広がるかもしれない。ロジウムは導電率が低いがなぜかその音は好まれている。普段聞き慣れない音だからかな。固有共振音で考えるのなら真鍮も悪くはない。金管楽器に使われる金属は真鍮。 |
天然木製コレットチャック式RCAプラグ:RP0007-WG4。木質のシェルが真鍮の鳴きを崩すというもの。対応ケーブル径:Φ8.3mm。外径Φ8のVIABLUENF-A7やOYAIDEACROSS750とうまく合う。 このプラグはセンター部のはんだづけする面積が広くてやりやすい。絶縁部が熱に強くて、はんだが溶けて接触面が合金化するまで待っていられる(待ちすぎるとはんだは酸化するので注意。それは目視でわからない。銅は酸化すると赤くなるからわかるけど)。はんだの量を極少にして溶接すると、すっきりした音質になる。このプラグはNaught Acousticというショップで手に入る。後記:そのお店は無くなっていた…。 |
空気を遮断する目的で綿とセーム革で囲う |
VIABLUE T6S …5000円程度。高品位に加工されたアルミニウム製のシェルを採用。値段だけあってかなり質感が良い。手にとってほれぼれする。こちらは信号伝達部がブロンズ製である事をどうとるか。抵抗値は真鍮(黄銅)より高いがブロンズ(赤銅)の固有共振音を堪能するとしよう。このプラグはデザインから見て圧着式だと思ったらはんだ式だった…ネジはケーブルシースと真ん中パーツを固定するためのもの。 |
無はんだ(ソルダーレス)の圧着式RCAプラグ。4ヶで¥630だったけど結構美しいプラグだった。ただしネジ経が小さいのでマイナスドライバーで力入れるとすぐモゲる。 【圧着式のメリット】 はんだの抵抗・電位差を介さない分素直な音が出る。マイナスドライバーさえあれば誰にでも作る事ができる。 【圧着式のデメリット】 はんだを使っていないため不安要素が多い。導体を圧着するネジが少しずつ緩んでくる。ネジ径の小さいものほど不安である。アース側をはんだづけしないと強度が無く、自分のは一度ケーブルごとすっぽ抜けた。ネジも抜けていた。ネジはプラグの中で泳いでいたからすぐに見つかったものの・・・。 【対策】ネジ部を熱収縮チューブで密着し、緩まないようにする。あるいは交換する予定がないならネジで止めた後はんだづけする。こうすれば導体同士で密着していて最高です。 |
Amphenol(アンフェノール)というメーカーのRCAプラグ。筐体の質感がよく、叩き合わせると「こつこつ」といい音がする。4個1000円以内のRCAプラグの中ではこれが一番素材感が良いのではと思う。ただ外装は良いけど、銀入り半田が溶ける温度で樹脂が溶けるのは最悪。僕の技術の問題か。太い導体は細く剪定してからじゃないと、ぶつかって、センターピンが斜めになったりする。 |
エソテリックのプラグ。ナカミチもそうだけど、金メッキが厚い。ONKYOやSONYのスピーカー端子も各メーカーのRCA端子も金メッキの厚いしっかりしたものを採用している。 |
センタースピーカーと7.1chのウーファー出力を2chで駆動するためには「たこ足RCAケーブル」を自作する必要がある。 |
このプラグは安物で精度は悪かったけど、シェルの塗装色は綺麗だった。 |
MOGAMI NEGLEX2534(赤)に青色のプラグ。茶色のケーブルには緑が似合った。自然。 |
銀メッキRCAプラグ:RP0008-ALS4。マラカイトグリーンのMS#207とはわりと似合ってる。このプラグはシェル部分はそこそこ品位が高くかっこいいけど本体の銀メッキが汚い。センター部分だけ銀メッキにしてその他は金メッキでもよかった。このセンター部は樽型に湾曲しているけど、それは銀を効果的に圧着させるためのようだ。銀は金より導電率が高い。しかし音質を比べてみた感じ、やはり本体が真鍮製ではあまりメリットはないようだ。わずかな音色の違い楽しむ程度。それもほぼわからない。腐食して来たら酸洗すると良い。 |
Nakamichiのプラグ:N-0563。きれいな金メッキしてる。ハンダ作業のしやすさ・馴染ませやすさは普通程度。ホットピンを囲う絶縁樹脂がすぐに熔けやすい。ケーブルはナノテックシステムズのMusic Strada #207で作成。綿を詰め込んで音をこなしてある。 |
inakustik PC-807。このプラグは4000円近くするもので、地味だけど異例なほど精度が高い。メッキや樹脂の品位はもとより、ケースを開閉する時のシュッシュとした滑らかさ…そしてRCAジャックへの抜き差しの締まり具合…やばい。 |
REAN(Neutrik)のプラグ:NYS352G(1個¥150程度)。フラッシュ撮影すると反射してちょっとあれだけど、安いけどいい感じなデザインのピンプラグ。多くのRCAジャックにしっくりハマる。その守備範囲が非常に広い。 |
NeutrikのXLRプラグ。このプラグは金メッキバージョンとそうでないバージョンがある。価格に結構差がある。 |
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) CXL1 / CXL2 の金メッキバージョン。最廉価のXLRプラグ。でも樹脂部は割れやすい。シルバー部に品の良さは感じる。 |
Pailiccs PSL8。適合ケーブル径がMaxΦ8.5mmという極太の3.5mmプラグ。3.5mmのジャック(メス側の端子)がテコの原理で壊れやすくなるためか、あまり極太のケーブルは見かけない。 |
画像の3.5mmステレオプラグの銘柄は「3.5mmステレオミニプラグ#AP0001-CG1(金メッキ)」+「AP0002-CRh1(ロジウムメッキ)」。ロジウムメッキの方は+600円。このプラグはシェルの品位はよくて綺麗。LINKMANのAP3.5-201CG-ST-6.5 [URL]と同じ形。しかし相性問題が酷い。3.5mm端子部分を他のものとミクロで見比べるとすべて同じ形状ではない事を知った・・・なんと。このプラグは黒の溝の幅が広い[画像]。WalkmanでもKENWOODのポータブルでも歩くごとに接触不良が出て酷かった。いらないぽいっ |
4708は3.5mmステレオミニに利用すると最適な音が出た。編みやすいし接地してはんだづけしやすい。ただし単線は断線しやすい。 |