ROTEL RC-1090



PLAYER / AMP / SPEAKER / HEADPHONE / etc.




全高調波歪率(20〜20,000Hz): 0.004%以下
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1): 0.004%以下(1V出力時)
入力感度/インピーダンス
PHONO(MC): 250μV/100Ω
PHONO(MM): 2.5mV/47kΩ
CD,TUNER,DVD/VIDEO,AUX1/2: 150mV/18kΩ
PHONOオーバーロード(MC/MM): 16mV/160mV
出力感度/インピーダンス:1V/100Ω
周波数特性
PHONO: 20Hz〜20kHz ±0.2dB
CD,TUNER,DVD/VIDEO,AUX1/2: 4Hz〜100kHz ±0.5dB
S/N比(IHF-A)
PHONO(MC/MM): 70dB/75dB
CD,TUNER,DVD/VIDEO,AUX1/2: 100dB
電源電圧: AC 100V, 50/60Hz
消費電力: 13W
外形寸法: W430×H125×D345 mm
重量: 7.8Kg



ROTEL RC-1090
このプリアンプにするとプレイヤーを新しく替えたみたいな印象になる。エアー感;エーテル性の成分の損失が少ない音で、RC-1090の基調はほとんど透明でなにもないけれど、ニュアンスを濃厚に感じられる音になっている。また耳(音楽性)で音を作られているといわれるローテルだが、要素の目立つところのない音がサンプリングから導かれてるから創造的には作られてない。AccuphaseやLUXMANは咀嚼された知識量による普遍性が身についてる。RC-1090はいたって無難に通過させてる感覚がする。パッシブ・プリのような蒸留水的な鳴り口、RHC-10の新型といってもいい出来映え。
RC-1090はDレンジが広い。トランペットのソロもひび割れないし四角形の音像にならない。円形で謳われる。情報をほどかずに、そのまま出してこれる。特徴を感じさせる要素の無さは、フルートの自然感の中にも想像することができる。つまり「さはり」という魅力を、オーディオのフルートが音色するときになったら、それはフルートの声門ではないから。弦の振動は細かいしハープもちゃんと咲き乱れる。ボリュームの質が高いんだろうか、安いボリュームのパッシブ・プリは、弦の振動はクリアルなマーブルの流れの中にメランジェ(melangee)している。RC-1090はアッテネーター式のボリューム並みに鮮明で、ハープの咲き乱れも爪音の弾く連続音となり、子供が(,゚ ゚)ブーと唇を震わせるようなのである。ROTELは音のエッジの周りがニュアンスの微粒子に包まれて、ハープらしさがある。あっちこっちに離散してない。それがハーブの微粒子だとわかる。背後にはホールトーンを湛えているけどその表情は海のようである。ホールトーンの固形分で印象派の油絵のようにはなってない。
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TAOCのインシュレーター。TAOC TITE-27。金属製は澄んでる
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音楽性と聴き疲れのない音の両立は難しい。入門機の場合、聴き疲れしなさ加減はアンプにかかってる。プレーヤーはあんまし関係ない。聴き疲れには有随神経の疲れと感性の疲れがあり、神経の疲れはパルス性ノイズとか数学的不協和;奇数倍音のノイズに直接与えられている。感性の疲れは音色的な単調さがひとつの原因になる。オーディオは機械なので常に1種類の音しか出ない。
パルス性ノイズとか機械的な数学的不協和音は、鼓膜に近い神経の集合体に蓄積する。歪みを取り除かれたシンプルで透明な傾向のオーディオはその点は有利になる。感性を疲れさせる要素は不可知な領域に蓄積される。オーディオは常に自分の音以外を出せないと考えると、音色的な問題は大きい。たとえば不協和の生じにくい電子音でも、ずっと流しっぱなしにすれば嫌気がさしてくるように、単調な音では飽きたりげんなりするものである。たとえば自分の香水には鈍感になる。でも嗅覚の場合はその匂いを嗅ぐ神経が疲れれば眠るだけである。オーディオは香水よりも不利である。オーディオは音楽が停止されるまでその音を奏でる。その点無個性なオーディオ機材のほうが有利になる。ただ、測定器で測ることが出来るのは質量の「量」である。レンジは計測できるが密度や空気感は測定器の限界までしか測れない。単に機械的に協和した音ではたとえ聞き疲れしなくてもすぐに飽きられる。すべての設計者はナチュラルな音を目指しているが、質を決めるのは人の聴覚である。
音の波形のモデルに見られるような単純波形は、グラフで言い表せないほどに微細化されると、ニュアンスという概念になる。ローレベルの振動がリニアに加われば空気感が増す。楽音の区別が普通につく音圧レベルのファンダメンタルな音にも、導かれる波形に傾向があれば音色はあるが、精度を高めるほど導かれる振動の数が増すため、情報の損失と格闘するオーディオの場合、ローレベルの再現性が音触に加える要素は大きい。音色は音量ではないから。どういうローレベルの音が引き出されるかの傾向は人の耳においては個性になる。多い方が豊かな個性になる。
ブリリアントな基盤を使っている。
コンデンサには粘土状のfo.Qを塗った。
オーディオを感じさせないアンプは飽きることもないが、音楽的に不完全燃焼であることも多々ある。基本的な音が良ければ音楽には没頭できるが、オーディオ的な快楽には乏しい。ROTELはその独立変数と従属変数の交点が高い。どちらかというと機械的完成度寄りだと思うけど音の質感もよい。ROTEL RC-1090はブラックホールを連想する広大な宇宙の音。太陽のフォトンはスモッグとか障害物がない宇宙空間を通過して地球に降り注ぐ。空気感よりはファンダメンタルな音の立ち上がり感がよい高スルーレイトな音造りだが、受動的に有機物やハーブの種類が多く導き出される。