SPC-700 定価2000円/m ケーブル外径：8×19mm の図太いケーブル。SUPER ANNEAL（スーパーアニール）という音韻がたまらないが、音もたまらなかった。雑味はあるけど解像度高く、音像の太さの割に高域もよく伸びる。気取ったところがなく健康的で元気な鳴り方をする。国産らしいしっかりとした音に硬さがなく、中学生あこがれの高校生みたいな、いつも回復力が高くて湿度の感じられる噴出がある。神気がぷしゅーっていう混じりけのなさ、癖も純真なる個性で化学的な偏狭さではない調べ。色付けがないのに色気がある思春期。我が輩は所有していたケーブルの中でこのSPC-700が純銀製ケーブルの次かその次に感じがよかった。電車で見る高校生はほんとうに頭のてっぺんからぷしゅーって噴出してる。 唯一シースの色が好みに合わなかった。この自衛隊の航空機みたいな色。ここが訓練所ならいいけどSPケーブルが畳の部屋の隅で強引に目立ってるのはなんとも…。上位モデルのSPC-2000はオーディオらしい紺色にはなってるけど、デザインは微妙なことに★★★★★が印字されてる。それではadidas…。NIKEとかadidasの服を着てる普通の子は好きだけどオーディオ製品としては不思議な違和感。制服とスニーカーは合うけれど、スーツでスニーカーは何故かおかしく感じる原理と通底している。 今調べるとSPC-700はSPC-710（定価\2300/m）にモデルチェンジしていたようだ。音もこのSPC-700の若々しさに通底していればよいな。

SPC-710