SANSUI AU-α607NRA


SANSUIはもうほとんど生産していない。ホームページから悲しさが伝わってくる。
DIATONEは1999年に生産を終了、そのあとを追っていきそうな雰囲気。
音は最高峰。分析的ではなく音楽的なトーン。老舗って感じだ。
デザイン一新。フロントパネルの厚さと質感がよい。ブラックがあるのもいい。

この画像はAU-α607NRAU。仕様は全然ちがうけどパネルは共通
音色は外観に似合わずバタ臭さがある。
なんだろ、シナモンのような味わい。
使う前の想像を裏切られる。

駆動力があり、重いスピーカーを気持ちよく鳴らせる。
アイデンティティーであるパワーアンプダイレクト接続の端子あり。
プリアンプをバイパスしている分 音の鮮度が高い。でも少々雑だったかな。

NRAの音は濁りがなくて滑らかだ。
スタンダードで合理的な設計をしているだけあり、どんなジャンルもそつなくこなす。
色は濃いが、基調は暗め。山水画のよう。
密度が高く、しっとりとしている。千と千尋の世界のよう。
ボリュームやスイッチの感触がすごくいい。そのあたりが純国産なアンプ。

他のが使いたくなって売っぱらってしまったけど
このアンプが一番好きだったかもしれない。
なにかアンプアンプした食べたい魅力を感じる。
SANSUIっていうブランドイメージのせいかな。