『音はレンジとか、切れ込みとか、分解能とか言った段階を越えて、本当にいい音だと感じさせるものを持っている。静けさ、色気、つや、雰囲気といったものがみごとに出ている。へたなセパレートアンプを凌ぐハイCPプリメインだ。』 長岡鉄男 音の厚みやDレンジ等はどうでもいい。もはやこれ以上の論理武装の必要がないほどの重厚な物量が投入されている。キャパに制約されておらず自由で、音楽は電波でお花畑に展開される。 SANSUIの世界は電子音的宇宙。それを基調に展開されるビブラートは疑似生命的。宇宙!いかにも原音再生というふうに無味でない。MRシリーズは減り張りがある。XRはアンビエントのエーテルに揺れる。空はグルーミーながら海洋は深い海の表面。偉大な海。地球で一番でかい動物すらこの中に浮き沈み、悠長に潮をふいている。 これがXRの本来の音か。 607XRはドンシャリでだめだったのだった。 607XR買ってもらったのは10年前。とうとう907XRにたどり着いたのだね。ちょっとヘタってるけど。 907XR使ってみてやっとXRの本当の実力に巡り合えた。よかったよかった。 |