SATOLEX DH297-A1DR
一言でいうと、チューインガムのような伸びやかさ





オーバーヘッド密閉型(クローズド)
有線(ワイヤード)
ダイナミック型
インピーダンス:32 Ω
音圧感度:108 dB
再生周波数帯域:5Hz〜45kHz
ドライバサイズ:40 mm
コード長:1.2 m 着脱式





DH297-A1DR

サトレックスのイヤホンは試聴をした事があるけれどヘッドホンは機会がなくて、富山県高岡市のハードオフで箱入りのほぼ未使用品を見つけたときは決断に2秒かからなかった。

DH297-A1DRは、こんなにチープな筐体だけれど、CREEKのアンプのように音楽・音色と解像度の塩梅がイイ。イヤホンの場合、うっとりする美音でも、そこにエッセンスが捧げられていたら物理的限界で他の音が出てこなくなるけど、ヘッドホンの場合は両立がしやすい。VictorのイヤホンHA-FXZ200と同じぐらい帯域広いしHA-FXT200_LTDと同じぐらい声も豊か。イヤホン使った後Satolex DH297-A1DRに切り替えるとテンションあがる。
ヘッドホンの中では音の良さ的にはSONY WH-1000XM2と同格だと思ってる。サトレックスの方が純度が高くて芳醇な音がする。ソニーの方が空気感が濃くていろんな音が出てくる。ただBluetoothの方がケーブルうっとうしくないから、 WH-1000XM2ばかり使っちゃう。

20Hz〜20kHzまでのスイープ信号を再生すると意外にもフラットだった。音色の良さから察してナローレンジかと思いきや意外にもナローレンジではなかった。そのかわり最高域と最低域はスパッと切れる。Hi-Res AUDIOのマークがあるので最高域は自分に聞こえないだけで実際は出ているのかもしれない。でも多分出ていない。

自然環境音:川のせせらぎや空間感は素朴で鳥の声が多少艶めかしい。自然環境音はVictor HA-DX700が最高になる。
音楽再生:可聴域重視のためか生命感の伴うイキイキした音。ドンシャリとは反対の、花のように広がる美しさ。
女性ボーカル:最高にうっとりではないけれど、主張なく歌い、背景の楽音がよく出ている。
打ち込み系:厚みがほどよい。ボカロの『ココロ』はチューインガムのように伸びやか。
室内楽:個人的には最高に美しく感じられた。楽しめる室内楽。
管弦楽:SONY WH-1000XM2より音像が滑らかで具体的だが空間的な包み込み度は負ける。
ピアノ:このヘッドホンの特色である果実感を特に感じやすい。