城下工業
Sound Warrior SW-HP10 / CEC HP-53




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城下電子工業 サウンドワリアー

価格 \12800程度
形式 密閉型
タイプ オーバーヘッド
インピーダンス 40Ω
感度 103dB/mW
再生周波数帯域 20〜20,000Hz
ケーブル長 約2.5m
プラグ形状 3.5mmステレオミニ(変換プラグ付属)
重量 約280g (ケーブル込み)

サウンドワリヤー SWHP100


Sound Warrior SW-HP10

城下工業Sound Warrior SW-HP10 日本的な音質ながらまろけてる。
長野県上田市の工場から直送
工場の匂いがしていてクンカクンカ…大切にしたいと思えました
このどうでもいいやって感じのデザインにむしろ萌えます
ヘッドポンって感じです
TR-HP03にはTR-HP03Bという青色のモデルがあったのだけど
探しまくったところSound WarriorにSW-HP10Bはなかったようだ。残念。
可動部がないし頑丈そうなので布団に寝転がりながらでも使えるのがイイ(・∀・)
ヘッドフォンを机の上に置くとき、
高級で壊れやすそうなヘッドフォンには神経質になってしまうけど
SW-HP10の場合はヘッドポンって感じに置ける。



Баярлалаа

Model 融解⇔分離 軟体動物⇔スケルトン 文系女子⇔理系男子 享受側⇔制作側
SW-HP10 ├─────◆┤ ├────◆─┤ ├─────◆┤ ├─────◆┤
ATH-A2000X ├─────◆┤ ├─────◆┤ ├─────◆┤ ├─◆────┤
MDR-SA3000 ├─────◆┤ ├─────◆┤ ├────◆─┤ ├─◆────┤
HP-DX700 ├────◆─┤ ├──◆───┤ ├───◆──┤ ├─◆────┤
ADL-H118 ├───◆──┤ ├─◆────┤ ├────◆─┤ ├──◆───┤
LCD-3 ├───◆──┤ ├──◆───┤ ├───◆──┤ ├◆─────┤

城下工業のSW-HP10の音質は、ハイ上がり寄りのバランスだが低音は最低域まで濁らず分離して出ている。かろやかで気持ち良い踊った低音。木々の葉々の隙間からこぼれ落ちる太陽の光のように陽性の音。CECにSW-HP10と同型のヘッドホンがあるけどそちらはバランス駆動型(HP-53FB)。よりハイエンドな音で鳴らす事が出来る(アンプ必要)。
比較:フルテックADL-H118に比べるとアコースティックの空気感と色気がないが楽音の造形は明確で、硬すぎず、界面には軟質な触感がある。音の量感は平均的だが分解能がハイエンド並に高い。城下工業は店舗やスタジオ仕様という事でDVD再生でも台詞がよく聞き取れる。フルテックだと湿り気と肉体感のある台詞になり、ビクターのHP-DX700だと立体感のある台詞。城下工業の音が一番素っ気なく、音響機器を意識しないで楽しめるかもしれない。



名機で比較 SW-HP100, K-702, PRO700, MDR-SA3000, HPRX700, SPEAKER

Model 解像量 fレンジ 色域 ホールトーン 骨密度 開放感 点数
K-701 K-702 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ 65
ATH-PRO700 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 60
ATH-A2000X ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ 70
ADL-H118 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ 70
MDR-SA3000 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ 65
HP-RX700 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ 60
SW-HP10 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 65
LCD-3 ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ 80
D-77RX ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ 75
Stella Opus ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ 80
TAD-R1Mk2 ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ 100

AKG K-701 / K-702…モニタ的でも音楽的でもない。諧調は滑らかではないが最も普遍的にいろんな音がバランス良く出てくる。装着感が最高によい。長時間使える。K-702のページも同時に参照してください。
audio-technica ATH-PRO700…最も低音が輪郭よく沈む。意外にも透明感があり、基本的な楽音の背景には密閉型ながら広がりがある。ATH-A2000Xはダイヤモンドのように硬質なサウンドだけど、高域が天上界までスムースに伸びていて肩の力が抜け落ちるほど。ELACのように冷たい系の俊敏さが心地よい。
SONY MDR-SA3000…低音は出てないけど中域〜高域が最高峰に良く、倍音成分も美しい。無機質な音だが時にヒューミッドな音を聴ける事があり、捨てがたい能力がある。すごく細かい音まで出てくる点においては傑出している。ただしスペックを稼がれてる音だからか、きっちり鳴ってきっちり止まるし周波数帯域もきっちり公称値まで延ばされている。周波数帯域をグラフにすると四角形。ユニットから出にくい固有の帯域は、頑張ってフラットにしなくてもよいと思う。
Victor HP-RX700…ビクタートーン健在。温柔な音でナイーブな厚み。かまぼこ型のレンジ感。おいしそう・q・
Furutech ADL-H118…城下工業と同じく周波数帯域が20Hz〜20kHz。ハイレゾに対応していない。ヘッドホンは解像度に限界があるため、ハイレゾに対応するとヘッドホンは可聴帯域が薄くなる。このあらゆる要素が満遍なく出てくる密度の濃さにはうっとりする(SACDやハイレゾは目に見える音の違いはないが、「心地よい」の脳波は出る。ハイレゾ対応はそのメリットはある一応)。
SHiROSHiTA SW-HP10…高音も低音もリニアに出ているけど不思議と強調感を感じない。分解能も高い。バランス的にはADL-H118に比べてハイアガリ。輪郭のしっかりした解像でクラシックよりジャズに向きそう。管弦楽はイヤパットの質感のよいレザーの響きが乗る時がある。気のせいか なにか快い。音色・トーンはSONYのMDR-SA3000と同じく宇宙空間のようにブラック。高域はSW-HP10のほうがなだらかに減衰する。
Acoustik-lab Stella Opus…Made in Switzerlandのスピーカー。Stellaのツイーターは日本のフォスター電機製でバイオセルロース振動板[URL]。同じくバイオセルロース振動板を採用しているSONYのヘッドフォン
MDR-SA3000 と比較すると Stella Opus はMDR-SA3000ほど精細には聞こえない。ただ部分的にはヘッドフォンが勝るが、ヘッドフォンは出てこない帯域が多い。MDR-SA3000は低域方面が出ない。AKG の K-702は上下普遍的なバランスだが骨密度が落ちるし、ATH-PRO700 のようにワイドレンジでも管弦楽では潰れてる楽音があったりする。中高域の密度感・湿度感は城下工業が比肩してくるか追い越すけれど Stella Opus は全域にわたって至福に濃ゆいのである。
:上記のグラフはStella OpusをQUADの34+606で駆動した場合のもの。musicaのpre60+pow60ならあと5ポイント高くなる。ヘッドホンアンプはある程度のグレードになると音質的に収斂されて差が感じられにくくなるが[m1 HPA]、プリ&メインアンプはそうでもなく、アンプの個性によってスピーカーは豹変する。UNISTAR I2060Sで駆動した場合、「音色」のよさではStella Opusはあらゆるヘッドフォンに勝る。バイアンプで駆動すれば分解能が増して音離れがよくなる(ユーフォニー感は落ちるかもしれない)。ただ、スピーカーはある程度は音量を出せないと威力を発揮しない。だから日本の住宅事情ではヘッドフォンのシステムに収まってゆくのだろう。
追記:個人的に好きなスピーカーのONKYOのD-77RXを追加。ELSOUNDのEPWS-5やmusicaのint30で「ニアフィールド」で鳴らした場合(ニアフィールドだと音が痩せない。アンプが良ければ疲れない)。D-77RXは非常にゆるいおとだが音像が厚くて大きくて包まれる。粘り気があるグルコサミン系の音だが先進素材のアナログアンプで鳴らすとそこにピュアな分離感や開放感も加わる。解像度が低くて音像は明瞭ではなくとも その解像度に耳が馴染んできた後でその音色に魅入るオーディオは実によいもの。ヘッドホンに比べると多少のっぺりした音でもD-77RXの方が好感もてて結局よく使ってる。ヘッドホンブームはあまり続かないかもしれない。頭になにもつけていない楽さに負ける。環境にもよるけどヘッドフォンを3台持ってまだ不満ならニアフィールド・リスニングに移行した方が幸せになれるかもしれない。ニアフィールドなら小音量で済む。
補:AUDEZEのLCD-3はORB casa等でシングルエンド駆動した場合。RED WINE AUDIOやBLOSSOM等のバランス駆動だと10ポイント上がる。TAD-R1 / TAD-CR1はTADのシステムで揃えた場合。←世界最高のオーディオ。
追記(2014.12):実使用で6ヶ月程度。ケーブル長を70cmに短縮した。僅かにはっきりしたと思う。
音圧が高いのでWALKMANで音量不足に陥ることはない。本体は軽くて丈夫。持ち運んでも壊れる要素がない(断線はする)。頭頂部のパットの質感はVictorのHP-DX700よりも地味に上質。高域寄りで明晰な音でOn-Ear型なので音漏れはしやすいと思う。

このアコースティックレンズ?を外してユニットを見てみたところ、美しい造形の振動板ユニットを使っていた。いかにも安物の海外製とはぜんぜん違う。でも音質は海外製も良い。

イヤーパッドのサランネットの部分。この素材もきめ細やか。光を透過する繊細なつくりをしている。






両方からケーブルが出せる仕様なのでスピーカーケーブルを使ってスピーカー駆動ができるようにした。ヘッドホンをプリメインアンプで鳴らすと、雑味はあるけど余裕のある音が出る。スピーカーに比べて音圧が低いためか、ボリュームは8時ぐらいまで回せた。