SonusFaber Grandpiano

グランドピアノホームは、明快に前に出てくる低音に空気感が加わって行間に含蓄が感じられるようになってるんだろうな。定価はコンチェルティーノの3倍

コンチェルティーノは軽快に歌うノンシャランな魅力がある。ヌケがよく、前に出てくる音だ。空気感を持たせるのではなく分離感を持たせている、と同時にノイズを削ぎ落としている。シャープで切り込みがよい。透明感にはやさしさがあるので耳に痛いわけではない。楽しい音だ。グランドピアノはコンチェルティーノと使用ユニットやキャビネットの材質が共通で基本的な音調は変わらない。トールボーイのグランドピアノはこれにパッシブラジエーターが付いている(画像のGrand Piano HOMEは3WAYで初代機とは仕様が異なる。DOMUSシリーズのGrand Pianoは3WAY4スピーカー。どんどんハイレゾ化してゆく)。パッシブラジエーターはドロンコーンともいい、それ自体はマグネットを持っておらずバッフル内の空気圧に応じて受動的に振動する。怠けているが語源。バスレフポートを設けずに済む事がメリットで音を濁さない。