Sound.Geek SG-1
絶縁体に絹と紙。或いは綿、ブラックエナメル。
いにしえのウエスタンエレクトリックを蘇らせたメーカー。
帯電に無縁の素材で凜とした音で鳴る。







定価 3000円/m
サウンドグリークの最高峰?のラインケーブル素材
銅のメッシュは二重。コールドにはどちらかを使う
導体には高純度銅採用、リッツ線(1本1本が絶縁された)構造







リッツ線ケーブル
絶縁体はシルク。自然そのものの音
外装のシースはなし。
たぶん経年変化があるしコストがかかるからだろう。


 ―― Homepageより ――
高純度無酸素銅軟銅線を絹二重巻きで絶縁し7本撚りにしたリッツ構造線です0.5mm銅単線に二重絹巻>その線を7本より>ケント紙>無メッキ銅メッシュシールド線>ケント紙>綿二重巻き>ケント紙>銅メッシュシールド(最後が銅メッシュシールドなので仕上げはお客様の方でお好きにどうぞ).
0.5mm×7本なので16AGW(1.4スケア)です、当社一番人気の0.5mm二重絹巻線を7本よりにすることで音に厚みを出し、さらにリッツ構造となることで中高域の解像度も抜群です、わかる方は非常に楽しめるケーブルだと思います。当社の技術を詰め込んだかなり特殊な線でオーディオケーブル用に特注したケーブルです、これほど手の込んだケーブルですが外形は3.6mmほどですのでRCAやスピーカーケーブルは当然の事アンプ内部線やスピーカーの内部線にも最適です。
素線の音の方はニュートラルで瑞々しく 低域は厚みもあり中域は充実感があり非常にリアルです高域は澄み切った透明感、音楽ジャンルを選ばず、生々しい実体感がある音で聴き疲れない音なのにつまらなくならない高分子系絶縁体では出せない音です。

ジーパンの生地で作ってみた
[バランス的には少しハイアガリだけど付帯音のない音]
オーディオケーブルはDACからの出力は付属品で充分なので、抵抗を介していて電流・電圧が低いパッシブプリのプリアウト出力に使う。さすがにサウンドギークはスゴく凜とした音に思えた。47研究所の4708も凜として澄み渡っているが、そちらは絶縁体が樹脂。それはΦ0.4mmの導線の特質。SG-1の場合は絶縁体が自然素材。音の信号が誘電されずに濁らず出てきている。導線はΦ0.5mmで7本あり、解像度が必要にして充分ありピーク感(又は強調感)がないのがいい。S/A labのハイエンドラインHLP4に比べると解像度は落ちるかもしれないが、帯域的なバランスの違いだけかもしれない。S/A labのハイエンドラインHLP4は中域は薄まるが重心が低く音楽的に安定感がある。でもSG-1の自然さ、付帯音のなさ、輪郭の目立つ帯域の少なさ、ヴァイオリンの倍音のスムーズさ、分解能の高さ、その自然感、ほとんど全ての項目で勝っている。
SG-1は1本1本のΦ0.5mmの導体に絹を巻いている(リッツ線構造)。曖昧な要素はなく、素っ気ない。みっちりした音は出ず、エコー感はサイダーのように爽やかな種類のもの。少しミツカンのビネグイット リンゴ酢やざくろ黒酢を入れて味付けしたくもなる。でも天然水で作ったかき氷(融点が2度ぐらい高いらしい)のように頭は痛くならない。嫌な音をしない。自信があるから性格が突き抜けているといった鳴り口。ヴォーカルはハスキー。fバランスはハイアガリ寄り。リッツ線構造で0.5mm単線の音が×7でリニアに増幅されるからそのような音になるのだろうか。
落ち着く音だがWEやBELDENの往年の単線に比べると元気がない印象で、作り方を間違えたかなとも思った。多少人工的な楽音を感じられる。比較:SG-2





SG-RCA1 Alchemy



SG-1の作り方についてメーカーに問い合わせると「SG-1気に入っていただけて何よりです。このケーブルは交流抵抗が低いのでアンプが順応するのに時間がかかります。取っ替え引っ替えせずにじっくりと馴染ませてあげてあげると元気がある音に変わると思いますよ。再生時間で30時間くらいはかかります 、もしそれでも遅いと感じるのであれば、、、推奨構造はホットコールドに1本ずつ計2本使い、内側のシールドをホットはホット、コールドはコールド側のリッツ線にショートさせます。外側のシールドはどちらもコールド側にショート、因みに出口側だけでショートです。この構造ですと犬介様の気になっている元気もハイアガリも解消すると思いますよ。。」とのこと。
そしてSG-RCA1 Alchemyの貸出機を借りた。
「試聴機のRCAケーブルは交流抵抗がSG1より更に低く作っています。替えてすぐは何とも情けない音が出る場合が有りますがガッカリしないでください。アンプが送り出す信号の軽さに驚いたような状況になるためです。取っ替え引っ替えせずに再生時間で20~30時間もすればハード側も馴染むので、不必要な負荷を取り除く状態になり、今まで送れなかった微細な信号も出せるようになるので分解能情報量も増し音に余裕が出て三次元表現力がぐっと増します。アンプの性能をフルに引き出すと言った印象でしょうか」
接続した瞬間から感動的な音で鳴った。ハイアガリなところはなくて音像も滑らか。不思議である。これぞハイエンドの音。真ん中についてるあの大きい物体はなんだろうか。非常に重たい。音の重心が下がっている事を考えるとEMI対策フェライトコアだろうか。解像度や鳴り口はSG-1とほぼ共通してるけど、SG-RCA1音にはサウンドギークという名のとおり偏執的で匠の業を感じる。プラグもWBTに似た高品位なものを使われていたけどセンター部は銅製なのかな。




オーディオアクセサリーのレビュー 一覧表へ