Sound. Geek SG-3
絶縁体にPVCやテフロンなどの高分子系を使わないメーカー。
スピーカーケーブルのSG-3だけは環境に優しい樹脂を使っているが
銅線との接地面には絹が二重巻きに挟まれていて誘電しない設計。
評判の良い年代のWestern Electricのケーブルの現代版になる。







SG-2 NeoClassic & SG-3

Sound. Geek SG-3(黒のスピーカーケーブル)
サウンドギークのケーブルは誘電率がゼロゆえの素直で伸びやかな開放感がある。SG-3は環境に優しい種のPVCを外部の絶縁体に用いたスピーカーケーブルで、SG-2 Neo Classic等に比べて樹脂の重みは感じるが、ワイドでダイナミックな音が出てくる。FURUKAWA ELECTRICの名品μ-S1から差し替えた時の印象としては、弦の伸びが素直で低音がタイトになった。若干ハイアガリだがハスキーな音ではある。欠点はミュトスの成分が足りてないところ。ドビュッシーの消えた夢想、元気なクリスタル・ケイ。樹脂の重みが制振作用をもたらしていて音楽性が死んでいる(ケーブルは振動している。信じられないけどそれは工場の天井などに配置されてる高電圧の電源ケーブルに近づいてみればわかる。ブーンと音を出している。スピーカーケーブルの微弱な電圧でも振動している。相対的にどれだけ制振されているかの問題になる)。モニター的と言えるので、CANAREを使って「これぞタイトでフラットでモニターサウンド」と感じたら次はSG-3にしよう。導体の接地面は「シルク」、制振用に「紙」という点が優位。








SG-3に採用されている樹脂は屈曲に優れたPVCを採用している。ヘッドホンのリケーブルに使うと曲がり具合は良かったけど、その樹脂が重い。扱いやすい城下工業のSW-HP10が400g級のヘッドホンになってしまった。ケーブルだけで150g。重さに負ける。
音質はスピーカーケーブルで使っていたとおり、タイトで硬いモニター調の音。厚みのある樹脂が導体を制振しているだけで、ここまで変わる(綿で巻いた1.25sqの銅線と比較)。



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