Technics SB-M300 M2



Technics SB-M300-2


形式 3ウェイ4スピーカーD.D.D.(デュアル・ダイナミック・ドライブ)型
再生周波数帯域 インピーダンス6Ω
最大入力 120w 定格60w
外形寸法 幅 220x 高さ 365 x 奥行 330mm (ネット付)
質量 10.0kg (1本)



 やはり薄情な恋慕に終わらせた事に心残りがあり、マークUではなく初代のものですが、手に入れました。発売から十年くらい経っていて、傷の多い中古でしたけど、音は本来の92%ぐらい出ているだろうと思われます。湿度のある再現で、どんなソースでもよく落ち着いているという特質はテクニクスならではでござる。
 当初、黒モグラで鳴らせばこの難しい低域を整合性のある音で鳴らせるだろうと思っていたけれど大間違いでした。低音のもわもわした感じはデジタルアンプなら少ないのですが、その音色が聞けたもんじゃありません。初めは久々にサブウーファーの低音だ〜 みたいな気分でこの低域の音圧に圧倒されて下腹部ふくらませていたのですが、すぐにうるさく思うようになりました。「なぜこの結果になったのですか?」 「はい、このようなデータ(科学的根拠)があるからです。」というような低音。快い音の調べは抜け落ちて音だけが出てきた感じ。「○×という焦点に絞って言いマスと」、「人にもよりますが、あくまで私の意見としては」。音階は明確に自制されていて素晴らしいかっこいい素敵だけど理論的すぎる風になってしまった。これは海に出かけるしか無い。海の地平線に向かってバーカ。あーほ。まーるけ。そうすればあっけらかんとした鳴りあがりになるからほらね、ローテクのROTELにしたらとっても味わい深くなりましたよ。私(わたくし)はメーカーの回しものではございマセンが、やっぱ困ったときのローテクです。デジタルアンプではこの音聞くの無理でしたのに、アナログによってその真面目さは日本的なおくゆかしさにもなってしまうのです。




SB-M300 うしろ



 このパッシブラジエーター、押すと面白いです。形状記憶枕みたいにしぼんで、元に戻ります。ぷしゅーとは言わないけど、中の空気は密閉されているのがわかります。すごいです。このセラミック素材が、音を出すとすごい震えている。さすが3WAY4スピーカーというだけあって量感があります。壁から離さないと低域のどよめきがうるさくなります。ビックカメラではスピーカー同士が密接していたので量感が抑えられていたのかもしれません。





作曲:マイケルナイマン
曲目:ピアノ協奏曲
アンプ:SANSUI 607MR



 使い始めて思ったのは、そのオーディオの次元に自分の立場を落とせば聴けてしまうということ。・・・。初めて聴いたときから感動するのはいいオーディオだと思うけど、そういうのは価格が高い。0が一桁多い。あちらを立てればこちらが立たずの世界でもあるし、両方のよいところを求めると、両方を掛け算したような値段になってしまう・・。というわけで、システムの中に埋没し、そこにある個性を感じて、自然のもつ雄大さそのものではなくミニチュアに作られたその絵画の中に遊んでるというのが自分の次元でした。(まぁこれはそのミニチュアのサイズの問題でありますが)。なにはともあれ、これは1万で買ったものです。ちょっとした気分転換に使える特殊でマイカな音がします。30分ぐらい聞いているうちに弟にあげたEntrySを取り戻したくなりますが、自然のもつ雄大さを巧みに要約するのではなく、大地の深くから出し切ろうという心意気がここまで感じられるものは、このサイズ・価格帯ではなかなかないでしょう。
 音楽としては、ショスタコシュトラウスやリヒャルトシベリウスは、使いはじめのうちは煩くて聴けませんでした。モーツアルト(ピュアモルト)はよくて、音楽療法の本についていたCDを再生したら意外と整った音で、あぁいけるなぁと思いました。不思議なもんで、それ以来どんな音楽を聴いてもいけてます。ファーストコンタクトを威嚇だと捉える犬も、えさをやれば次第に懐くようになる。このように、これは悪い音ではない(敵ではない)と思えれば、難色はほどけてゆくものなんでしょうか。