ATH-ADシリーズはおのおののモデルに個性がある ATH-AD400もATH-AD400なりによい音 ATH-AD500は中域に音樂味がある ATH-AD900はストレスフリーな鳴り口 ATH-AD2000はオーディオ的快楽を持ち合わせている このATH-AD1000は質実剛健な傾向の音で 滞りのない演奏とまじめな音調で日本らしいよさがある ATH-A1000Zのような密度濃い音楽性はないものの 異次元へと飛翔する飛び具合は開放型ならではです フラッグシップはATH-AD2000になるけれど AD1000はこの価格でフラッグシップぽい音が聴けるので サブで買いごたえのある型番かもしれません 2012年にATH-AD1000Xにモデルチェンジ ATH-AD1000よりは音樂味が増して音がぬくとい 中域の色香が増しています ATX-A1000Z等のアートモニター・シリーズの高級モデルは陰影や凹凸の造形が3D的だけれど ATX-D1000Xほかエアーダイナミック・ヘッドホンは平面的にドバーッと音が出てくる 音の勢いが滝みたい。そういう持ち味を活かして音作りがされてる 廉価ヘッドホンでは白黒の文字だけだったものが ATX-AD1000Zになると音が熟れてきて絵が描かれている具合 前世紀からの流れを汲むADシリーズの筐体はすでに完成しており 装着感が良く、イヤパッドの圧力は絶妙 ただATH-AD1000に於いてはPCでの使用には向いていないかもしれません 自分の所有機の中では特にSONY MDR-SA3000が その超高域の再現性のせいか皮膜的な通過特性のせいか かなり鼓膜と頭が痛くなります AD1000もそれと同様で、パソコンとかポータブルオーディオでは 有髄神経が若干疲れやすい機種でした |