AU-α607NRA II ¥119,000

 1.パワーアンプの出力段とプリドライブ段を専用トランスより分離した2トランス方式を新開発

 アンプの電源回路は、アンプの回路動作により、電流動作と電圧動作に分けられます。

 電流動作の回路はパワーデバイスに供給する電源だけが、大電流を必要とする電源部であり今回初めて電源トランスから別電源構成とした新方式を搭載しています。

 EIトランスとトロイダルトランスの、構造から発生する性能や特性の違いも考慮した使い方により出力段はスピーカドライブの為にEIトランスにより専用電源とし、トランス内で起こる干渉を根本から断っています。

 トロイダルトランスによる電源はプリドライブ段、ラインアンプ、イコライザーを受けもたせ動作の安定を確保。取り付けにはリーケージと振動の影響の最小となるフローティング方式によりパネルの裏側のバック板にシールドケースにて取り付けています。

 2.Ultimate α-X バランス回路搭載 

 Xバランス回路は当社独自の画期的なパワーアンプの回路方式であり、数多くの改良により現在世界でもトップランクの性能を誇っております。今回607NRA‖では、バランスアンプの究極の回路方式としてUltimate α-X BALANCED CIRCUITを搭載しています。

 3.アイソレーテッド・メカニカル・フィードバック

 アンプの内外から回路に加えられる機械的振動は音楽信号に対し一種の混変調を引き起こし音を濁らせます。従ってこの振動の影響を効果的にカットする事が音質を維持する為に重要になります。このためには(1)基本構造(2)振動源となる部品の改善や、取付け方法を改善する必要があります。当社では基本構造に関してはツイン・モノラル・コンストラクションを開発採用し、ほぼ理想的な内部レイアウトを実現しています。

 また電源トランスの振動がシャーシに伝わらないようにトランスフローティング方式を開発採用しています。さらに、放熱器の振動発生を極小にした新形状のものを新規開発して搭載し、電源系の振動と音楽信号の干渉を基本構造から対策した新工法で完成させました。

 更に、従来から実績があるテフロンテープや特殊ゴムによる振動の制御も主要ポイントで効果的に採用しています。

 4.新電解コンデンサーを電源部に採用

 電源に対する考え方が量から質へと変わりつつある中で、電源コンデンサーも容量の大きさよりも給電スピードのアップの方が重視されています。低倍率の新たな箔に加えプレーン箔を巻き込み充填材等に音質優先のものを使用した、サンスイカスタム電源コンデンサーを新開発搭載しました。

 5.楕円インシュレーター全面採用

 アンプのインシュレーター(脚)は外部に対する唯一の接点であり音質にも大きな影響があります。当社オリジナルの楕円形状、振動を分散吸収する構造、透明樹脂のインシュレータとしています。

6.パワー素子にはオーディオ専用カスタム仕様NM・LAPT採用パワートランジスタには、ニッケルメッキを行なわず非磁性化する事で磁気歪の発生を排除した高域限界周波数が極めて高いオーディオ専用ディバイスNM・LAPTを採用しています。

7.パワーアンプ・ダイレクト入力端子を装備

 新回路の Ultimate α-Xバランス回路を活かす使用方法として、オーディオ信号を直接パワーアンプ部にインプットすることによりピュアー伝送増幅を実現する入力端子を2系統(CD DIRECT、LINE DIRECT)装備しました。

8.脱着式電源ケーブルを装備

 新発想電源部により、更にアクセサリーとして販売されている電源ケーブルにより音質の変化も楽しむ事ができます。

9.オール金メッキ入力端子による豊富な9入力を装備

 接続されるハード機器の増加に対応した9入力を装備、SACDDVDaudio、CSPCM、MD、PROCESSOR等の普及に対応しています。

主な仕様

【1】実効出力(W) 100+100(6Ω)

  (10Hz〜20kHz両ch動作時) 80+ 80(8Ω)

【2】全高調波歪率

  (実効出力時 8Ω) 0.003%以下

【3】混変調波歪率(8Ω) 0.003%以下

【4】ダンピングファクター 150(8Ω)

【5】入力感度

  入力インピーダンス(1kHz)
  PHONO(MC) 300μV(100Ω)
  PHONO(MM) 2.5mV(47kΩ)
  TUNER,CD,LINE,MD/TAPE-1,TAPE-2150mV(20kΩ)

【6】定挌消費電力 230W

【7】寸法(mm) 432(W)165(H)450(D)
【8】質量(Kg) 19.0