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プラトン 『饗宴』
11 名前:名前欄空白 2009/10/14 23:23
ファイドロスの後でほかに二三人の演説があったそうだが、彼はそれらのことはあまりよく記憶していなかった。で、それらを抜かして、パゥサニヤスの演説の話をした。あの男はこんな風に語ったそうだ。『ファイドロス、こんなに無差別にエロスを讃美せねばならぬという風に主題が提出されたのは好ましくないように思われる。というのは、もし実際唯一のエロスしか無いのであったら、それもよいだろう。ところが、それは唯一ではないのだ。すでに唯一ではないとすれば、いかなる種類のものを讃美すべきかをあらかじめきめて置く方がいっそう正当であろう。それで私はこの点を提出すべく試みようと思う。すなわちまず第一に、どんなエロスを讃美すべきかを明らかにし、その次にその神にふさわりく彼を讃美して見たい。エロスを離れてアフロディテの無いことは、われわれ万人の知っているところである。もしアフロディテがただ一種であったとすれば、エロスもまた一種しか無いはずである。ところが実はあの女神には二種あるのだから、必然にまた二種のエロスがなければならぬ。ところでどうしてこの女神に二種は無いといい得ようか。一方は、思うに、年長で、母の無い、ウラノスUranus神(天)の娘で、われわれはこれを天の娘(ウラニヤ)とも呼んでいる。もう一種の年少の方は、ゼゥスとディオネとの間の娘で、われわれはこれを万人向きのもの(パンデモス)と名づけている。したがって必然に後者の協力者なるエロスを万民向きのものと呼び、もう一つの方を天上のもの(ウラニオス)と呼ばざるを得ぬのである。(中略)

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