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プラトン 『饗宴』
12 名前:名前欄空白 2009/10/18 19:52
『さて万人向きのアフロディテに属するエロスは真に万人向きのものであり、偶然のまにまに発動する。しかもこの種の愛に凡俗者流は惹きつけられるのである。ところがこの種の人の愛はまず第一に、少年に対すると同時に、婦人にも向けられる、次には恋に落ちた場合に、彼らは魂より以上に肉体を愛し、最後には、でき得るかぎり愚昧なる者を愛する、それはただ目的の達成をのみ眼中に置いて、その仕方が立派かどうかを意に介しないからである。だからこそこの種の人は、何事でも、それが善であろうと、その反対であろうと無差別に、ただ偶然のまにまに行うようになるのである。それはこのエロスが、もう一人の女神よりも遙かに年少で、かつすでにその生れの上からも女性と男性とにあずかる女神から出ているからである。しかるに他のエロスは天の娘(ウラニヤ)から出た者であるが、この女神は第一には、女性にあずからず、ただ男性にのみにあずかり(これすなわち少年に対する愛である)、次には年長で、放縦に流れることがない。それだからこそこのエロスに鼓舞された者は男性に向かうのであるが、それは彼らが生来強き者と理性に富める者とを愛好するからである。さらに少年愛そのものにおいてもまた人は純粋にこのエロスに動かされている者を識別することが出来る。事実これらの人は少年に智慧がつき始めるまではこれを愛することをしない。ところがそれはようやく髭が生え出す頃をいうのである。思うにこの年頃から愛し始めた人々は、全生涯を通じてその愛する者から離れ去ることなく、いつまでもこれと生活を共にする覚語こそあれ、子供の時の無思慮に乗じて手に入れた愛人を欺いて、嘲笑をもってこれを捨てて他に走るようなことはしないに違いない。(以下略

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