◆平安堂『沙羅香』…60点(主観)。9ケース3000円で落札した。焚くと紫煙が出るのは健康に悪そうだけど香りは人工的な味わいは少なく食べやすい。もしゃもしゃ。箱は底上げがすごい。いつの時代のだこれは。線香はすごくぶっとい。昔はそんな風に手作りっぽい太さだったのかな?それが僕には真新しかった。ボキボキ。
◆松栄堂『王奢香』…75点。プラケース入りで、線香は高級な柔らかい和紙で丁寧に包まれている。甘さとかスパイシー感とかバタ臭さが皆無の純日本風で
伝統的でまじめな薫作りだと思う。しかもその派手さや香水的な味付けのない普通な薫りのままに 鼻に入る煙は相当濃厚な馥郁を伴っている。その濃厚さはまさにデンシティー。僕にはアルカイックで枯淡すぎるけど高級な線香とはこういうものかという勉強になった。
◆孔官堂『仙年香』…70点。田舎の香りがする。パッケージから想像する香りではなかった。フルーティーな香りを想像してた。地味で悪くない。
◆『自然派フリージア』…45点。花びらを食べるとこういう味がするなぁって香りがする。自然な素材なようだし気楽に使えるけどちょいクサい。 ◆『香貴特選
蘭芳香』…85点。ご焼香は高価だけど素材が香木や原料そのものなので香りは強く浄化能力が高い。500g入りお徳サイズで9600円程。線香燃やした束の上にふた摘みほど乗っけて使っているけど、これだけあると1年かけても使い切らないな。香りはくさぐさで、これはやはり並の品。仏閣にて祈祷の後などに供えさせて戴けるご焼香には
すごい馥郁の深いものがある(一畑山薬師寺とか)。その煙の糸が鼻の奥に流れ込んできたときに その馥郁のよさが咳をしたがる衝動に勝って
咳が出そうで出なかったよぅな気持ちよさは、高級な焼香でのみ体験できる。
◆薫寿堂『白檀白雪』…75点。仏具店の人に「本物の白檀を使われている線香を」と簡んでもらったもの。2000円。調合がよいのか丸まった香りでインパクト感はなく煙が鼻をつつかない感じ。白檀の薫りもほのか。箱の香りは強く芳しくても
焚くとその線香の香りが別物になるものがほとんどだけど、これは薫気や燃え具合が優しくて「煙たい煙たい」のがやな人でも安心して使えると思う。値段ともあり結構身も清まる。 ◆鳩居堂『金蓮香』『手むけ』…65点。古きよき香り。昔話の中の世界のような照明がまだ暗い時代を思い起こさせる。そんなノスタルジーに浸るならいいけど世界が違いすぎる。桐箱入り、中の線香は長いので犬の散歩で持参して昔からそこにいる田んぼのお地蔵さんに供えてる。
◆鴨居堂『そわころも』?…70点。老舗って感じの薫り。農耕民族風味で自然で自己主張なく 後残りも臭くない。白檀っぽい。質が高そう。やや渋い。若い子向けではない。行書の読み方がわからない線香です。
◆寂光院『寂香 大楽』…95点。尾張の最古刹 寂光院。その名に引けをとらず 本物の麝香(ジャコウ)がふんだんに盛り込まれてある濃い香り。CDラックの空いたスペースに保管してあるけど前扉を開ける度にこの匂いがぷんぷんする。もったいなくて使えない。 ◆『花げしきラベンダー』…45点。科学調合っぽさはなく特に違和感はないけど香りも弱くてインパクトは薄い。でもラベンダーは快眠させる作用があるので部屋焚きに使える。煙も少ない。
◆玉初堂『香樹林』…75点。煙は鼻をつくけどspicy。オリエンタルな香りがする。比較的安い割に香りが濃くて好きだな。
◆大発『香藏』…75点。日本の線香はやはらかなかほり。余香も整っている。科学の味わいはする。 ◆菊花香本舗『菊花香』…65点。これが菊の花かぁって香りがほのかに香る。ちょっと侘しさを感じてしまうような昭和っぽい匂い。
◆お仏壇のはせがわ『永遠の今』…90点。焚いたときの香りは一番好き。親戚に頂いたもの。箱を開けた時に薫る線香本体の香気の美しい線香なら(『香藏』や『花琳』など)いくらでもあるが、焚いた煙には鼻を裏切られることが多い。この『永遠の今』は焚いてこそ本領を発揮する。手に取ったままの香りがリニアに空に飛躍する。この現代的な調合はエクセレント!
このスパイシーな馥郁はアジアンフレーバー!!
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