ギリシア哲学の用語がやっぱり元始的で表しやすいので、それを利用しました


Logos / Mythos / l'elan vital / Nullte / Eidos / Hyle / Teoria / Dialektike / Anamnesis / Katharsis / Arete / Energeia / Dynamis / Phronesis / nomos / physis / Pathos / Apatheia / eros / agape / Mesotes / Ataraxia / psyche / nous / Episteme / doxa


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ロゴス = Logos。精確さ=肩の力の抜け落ちる感。トランジェント特性がジェットな皮膜的通過。余計な付帯音がなく言葉が聞き取りやすいか、空気は澄んでいるか。モニター的科学性、インパルス応答、コヒーレントな解像性。「やっと頭の中がまとまってきたぞ」。音の輪郭の角張らない確かさ。大小のバランス感覚。ソースの粗まで描き出すUl-Fi性。遠くまで広がる透明感≒linearity。パースペクティブ感。自然の本性(rerum natura)がそのままに出るか否か。哲学的か否か。真実追求型か噂話のインフルエンサーか。オーディオにはパルス性ノイズとか歪みが無ければ聞き疲れしないという期待がある。交響曲のように長い音楽の長時間対策に。cf. ロゴス
ミュトス = Mythos、神話。Musicality(音楽性)、Sonority(音色)。ロゴスが哲学的・科学的ならば、ミュトスは宗教的・音楽的。その音色は芳醇か、声に人間味はあるか、ロボットか。量子コンピューターはアナログ的アルゴリズム。システムの制御が絶對的支配でない状態 cf.PM95。音の構成要素(stoicheia)は分けてゆけば森羅万象数。醸される波形は偶数的に調和していれば、複雑なほどに音の深みは増す。真空管は奇数倍音が発生しないとのこと。オーディオはロゴスの骨組みにミュトスが伴い機械が音楽となる。ミュトスは偶然の産物もあるがムーシケーにより創造的に生みだされる。「やっと心がそれを素直に受け入れられるようになってきた」。cf. TANNOY Canterbury15/SE
解像度 =デジカメでいったら画素数のようなもの。音の量の多さ、リアルさ。分解能とは若干異なる概念。管弦楽の再現には分解能がある方が微細部まで混じらず引き出せるからもちろん良いけど、マーチンローガンESLのように解像度さえあれば厚みがあって楽しめる場合もある。ポップスは楽器の数が多くはないので、解像度さえあればいい(個人的感想です)。個々の楽器のリアリティは解像度によるところが大きい。
分解能 =音の量ではなく数。トーン・音素などさまざまな次元で音を差別化する能力。解像度とは若干異なる。同じピアノでもKORGとWEINBURGではトーンが違うわけだけど、恐らく分解能が高ければその音色の違いが出せる。
解像度主体のJBLは多分分解能が低いのでクラシックに向かないと言われてきた(今はそうでもない)。TANNOYのプレステージシリーズも音の量感はあるけれどそう分解能が高いわけではなかった、けれど、背圧の少なさと同軸のハモりと木質の響きでクラシック向けという立場を固められた。分解能の高いスピーカーの例:マジコのM6やParadigmのペルソナBやTechnics SB-G90M2, SB-MX200DやDIATONE DS-1000ZAなど。
空気感 =エアー感、残響感、楽音に伴うエーテル感。音楽を音だけで聞いていてもつまらないし、宗教をパワーとか霊気を浴びずに また修養される事もなしに やっていてもつまらない。オーディオも空気感がないと すごい中身の抜けた音になる。「エアー感」「エーテル感」と、言葉に「感」をつけると主觀的な話で、実在はしていないという風に思われるけれど、オーディオで言われる「空気感」は聴覚でちゃんと聞き取れる実在するもの。趣味の世界だから言葉の定義は人それぞれで、もしかしたらその人は量子コンピューターで有名になった「量子」のことを指しているかもしれない。ベンヤミンによると、芸術は複製されるほどアウラ(量子)は希薄化する(ねじれ関係が現象する)とのこと。
調音結合〔coarticulation〕=隣接する音素が互いに影響しあって変化する現象。
文を構成する基礎は単語(word)であり、各単語は音節(syllable)から成り立ち、各音節は音素(phoneme)から成り立つ。音素には母音(vowel)と子音(consonant)があり、日本語には5種類の母音と約20種類の子音がある。アクセント(accent)、強勢(stress)および抑揚(イントネーション;intonation)も言語学的構成の一部である。(近代科学社「音響・音声工学」)
声帯の振動を伴うものを有声子音(voiced consonant)、伴わないものを無声子音(unvoiced consonant)とよぶ。母音、子音にかかわりなく、声帯振動を伴う音を総称して有声音(voiced sound)、伴わない音を総称して無声音(unvoiced sound)とよぶ。人間の発声器官の構造は、肺(lung)、気管(trachea)、喉頭(larynx)、咽頭(pharynx)、鼻腔(nasal cavity)、口腔(oral cavity)などから成っており、これらは全体として一つの連続した管を成している。喉頭より上の部分は声道(vocal tract)とよばれ、成人では約15〜17cmの長さをしている。
サウンドスペクトログラム=sound spectrogram。音声の周波数スペクトルの時間的変化を濃淡図形によって示したもので、濃い部分がスペクトル成分の大きいところを示し、縦縞は基本周期に対応する。
エランヴィタール = l'elan vital(生の躍動感、流動性)。ベルクソンの用語。生命を構成する愛とか力。愉しさ。これを求めると、ちはやぶることあり。 
Nullte = ドイツ語で「無」。ブーミーになりにくさ、静けさ。振動がはしゃいでいない状態。無個性・ストレスフリー・冷たさ・ポエジーの消失が特徴。 
エイドス = Eidos。形相因。解像の骨子。ヒュレーに肉付けされてエネルゲイア(現実態)になる素材。プラトンはIdeaとEidosは区別してなかった。
ヒューレ = Hyle。質量因。マテリアル、プラーナ的全體。Stratum。オーディオ機器的にはミュトスにも相関するかな?
nous = 真理を観照する知性。フランス語の私たち(nous)やユングの集合無意識を連想する。
テオリア = Teoria。観想。霊感的・物理的にはS/N、ピュアリティ、純度の高い感性が必要になる行為。音楽に入蔵(神心合一)するには対象を正しく分析して合わせられるアレテーも必要。ソクラテスがディアレクティケーしていたのはその人が実は何も知っていないことを導き出し、その人にそれを知らせるためであって、本来真理は議論ではなくテオリアでしか得られないらしい。ディアレクティケーはお互いの無知を知覚しあう。論駁するためにあるものではない。
Dialektike = ディアレクティケー。問答法。操作性。哲学的ダイナミズムを飛翔させる。評論家とコンシューマー的な価値視点の違いは、立場の違いで宗教問答しているか否か。筆者のようにお金がない人は「いい音のみ」を求めるけれど、ピックアップの動き、ボリュームの回し心地、日による気分の違い、ケーブルの反応の出やすさ、理想に近づいてゆく過程など等、骨董的鑑別や造詣の深さなどはここに基づく。お金を持ってると売人が寄ってくる。そういう冷気を感じるからコンシューマー的な価値を標榜して拒む場合もある。ジャージでいると誰も寄ってこない。だから骨董的価値を感じ取りやすい。やってみるといい。
Arete = アレテー(徳性)。自然的情緒(natural affection)に基づく。実践(プラクシス)、行動(エルゴン)、理論(レクシス)、言説(ロゴス)などに現れる男性的な優秀性・卓越性。善は快(ヘドネー)を伴う。ヘドネー…快楽こそが最高善であるが、感覚による快は後に苦をもたらす事になる。真の快とは苦痛をもたらさない快であり、魂の安らぎ(アタラクシア)がそれである。エレンコス(魂の吟味)が必要になる。
Point30〜システムオーディオ、45〜ピュアオーディオ、60〜ミドルエンド、75〜ハイエンドオーディオ、90〜本来なら点数を付けたらいけないもの。ポイントの付け方としてはα音質を9割、あとの1割を芸術性、骨董的価値、霊性 etc.。コストパフォーマンス関係なし。β録音されたものをチェックする50p、拡散的思考と収束的思考で残りの50pぐらい。たとえばHC1500やCROWNのD-45はモニタリングのみで40〜45点たたき出せるけど、ミュトスとしての音色が冷たい。でも気の軽さと空気感あわせて25ポイントにはなるので計70ポイント。
〔数値化について〕 ベンサムはすべての人間が快楽と苦痛に支配されているという自然的事実から出発し、諸個人の幸福の総和として社会全体の幸福を最大にする功利主義を説いた。最大多数者の最大幸福が道徳の原理であり、総和としてマイナスを生み出す行為にはサンクションがある。そのサンクションは自然的制裁(暴飲暴食で体調を崩すなど)、法律的制裁、道徳的制裁(社会的な非難など)、宗教的制裁(悪事を働けば正当化の苦痛が伴うなど)等に分類できる。またベンサムは快楽と苦痛を数値化する思想[快楽計算]をうちだした。これは経済学の古典的な模範になっている。さらにJ.S.ミルはベンサムの量的功利主義を修正し、快楽に質的な差があることを認め、感覚的な快楽だけでなく、人間の尊厳や品位の感情にふさわしい質の高い快楽を求めるべきだという質的功利主義を説いた。(山川出版『倫理用語集』)
Mousikos = ムウシコス。「音楽の心得あるもの」。広義には「文芸の教養ある」の意ももっている。
Mousike = ムーシケー。文芸。音楽の語源。パイドンにはソクラテスの思想の根幹が出てくる[URL]。観想者が神を言い表す際においては、それをムーシケーしなければならぬということ(アナログ)、これは小林秀雄の時代まで通奏される命題。そこにある音楽を表現する場合、どう表現するのがもっとも適切か? また音を表現するには? 「アメリカンサウンドは薄い音」とか「ヨーロピアンサウンドは濃い音」というのは表現としては不適切で音速の「速い音」「遅い音」と言うのが正しいのですとか、「スピード感」とか「官能的な音」とか「温度感のある音」とか何のことを言おうとしているのか誰にも伝わりません、このオーディオ用語は言っている本人に聞いても意味不明でしょうなどと、いわばそれは物理的に還元不能の用語でいわば妄語であるという論理も理解できるけど、モダール間現象やアナロジーの研究については無視されている。自分の設けたタブーで自分を窒息させていてはいけない。
Anamnesis = アナムネーシス。想起性。Accuphase P-7100参照
Katharsis = カタルシス。浄化力。
Energeia = 現実態。アリストテレスの用語。完成態、終局態はエンテレケイア(entelecheia)。
Dynamis = デュナミス(可能態)。
Episteme = エピステーメ(本質)。イドラに惑わされない能力で感応することができるもの。
doxa = ドクサ(思い込み)。煩悩があると特定のものに囚われる。ある要素に迎合すれば反する要素も出てくる。ソースに対して反発するのではなく、受け流せるのが普遍性になる。この原理を無視すれば自分の信仰は安全に保たれるが。あらゆる浅薄な思惟に触れると普遍性とはロゴス化した知識量によるものだと思えてくる。marantz SC-7S2&MA-9S2は直線的立ち上がりを見せるが凝固しておらず、New Nautilus 802Dは内容物は多いけど偏向していない。初代の802に比べると直截的ですらなくなってる。人を批判するのは人に批判されてきた過去の裏返しでもある。自分を癒やさないと繰り返す。
nomos = ノモス(規範)。制定されたヌース。エランヴィタルしてないので物理的といえる。
physis = ピュシス(森羅万象の本質)。エッセンス。ギリシア哲学ではこちらが重んじられる。
eros = エロス。美(Kalon)に向かうイデア構成力。
agape = アガペー(キリスト教的な愛)。
Pathos = パトス(情態)。エランヴィタルの力になる。
Hexis = ヘクシス(状態;性向)。トーン傾向。
Apatheia = アパテイア。Nullteとほぼ同じスタンス。
Ataraxia = アタラクシア。
Phronesis = フロネーシス(実践知)。知性の働きのよさに関わるアレテーの一つで、善悪を分別し、まわりの状況に応じた行動や態度の適切さを判断する実践的な能力。
Mesotes = メソテース(中庸)。過度や不足の両極端をさけて、適切な中間を選ぶこと。それは過大と過小との単純な平均ではなく、そのつどの状況にもっとも適していると判断される適切さである。これは音圧等への適性力になる。ボリュームをあげてもドンシャリになりにくい(平均的に出てくるから)。



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