木材のにおい、その真相



パソコンデスクが届いた。SAUDER製。かこいい。
高密度の合板で普通の合板よりも強度に優れ木よりも軽いらしい。
木のにおいがする、と言ってその魅力的な香りを嗅いで喜んでいた。

しかし
そんなうれしい状態でも興ざめの発想が浮かぶ。
木ってこんなにおいだっけ?

幼いころ家に材木置き場があった。
古い家ではよくあることだが、
物置の建物や車庫の中には材木がなぜか置いてある。
長い長方形のものや短い四角いもの、
余り物なのか、
塗装もなにもされておらず、
束ねて隅のほうにまとめられていた。
それで火遊びをしても簡単に燃えるものではなかった。
あのころは木屑に火をつける発想がなかったからよかった。
その遊んでいた木材は
このパソコンラックのようなにおいではなかった。

なぜ純粋な木材以上に魅力的な匂いを感じ取ることが出来るのか。
接着剤が気化したものに木の香りが付着していたからなのだ。
普通、木の香りにはこういう科学的な要素が含まれていない。
水の気化ならもっと自然な香りなのだが、
合板の接着剤によるものだからちょっと違う。
言ってみれば森林とシンナーのハーモニーで
心に翼が生えそうな香り!
だから合板家具のにおいというものは
シンナー系が好きな人にはたまらないエッセンスを醸しているのではなかろうか。


※合板=木を細かく砕いたものを接着剤と混ぜ、圧縮技術によって任意の形にした板。