死は本能

人間は走馬灯を見るために生まれてきた。
死ぬことは本能的な目的。

人生の終わりにはすべての楽しい想い出を思い起こして
最後の目的に達しようとする。
その目的はそれまでのあらゆる通過儀礼よりも強くて美しいはず。
走馬灯はいままでに見たもののうちで最も美しく心地よいはず。


結婚が人生のゴールなら、性交までの過程はドラクエのレベル上げみたいなものか。
必死になれるストーリーを前へ前へなんの計算もなく押し進ませて、
ひたすら次の目的へ突き進むような傍若無人な度胸は自分にはない。
戦闘で逃げはしないものの、ある程度はじっくりと人の話を聞いたり宝箱を探したり、
ボスの前ではもう少しレベル上げをしてから挑む。
それは自分がより理想的な、自分の現在の水準に合った異性と巡り会うためのプロセス。
足踏みをする過程
それがまた楽しい。目的を達成するまでのプロセスだった。
人生のすべてを思い出す走馬灯はもっと楽しい。
走馬灯のことを思うと今からウキウキする。