LINKはCETTABLEAU散りばめられているかもすれない。

人間は
自分にない落ち度をもつ人を生理的に嫌いになり
自分にある美点をもつ人を見るとドッペルゲンガーにでも出会った気分になり
自分にある落ち度をもつ人を自分の子供のように好きになる。

それと集団心理がある。
それは自分の個性とはうらはらに機能する。

人間もそんなときには犬のようだ。他の犬が吠えるのを聞いて、自分も吠える。
たいがいは他人のことなんてどうでもよくてたとえば他人見て笑いが止まらないときでも自分自身が面白がってるだけなのに
人間は唯識的なので自分を笑うために笑われていると反応する。

気高い人間と、自分を気高い者としている人間がいる。
サバンナ理論から人間嫌いなのか、潔癖症から人間嫌いなのか。

自分にある落ち度は、自己愛が肥大すると見ることができなくなる。
大人は、他人を非難するときにもお互い様のことを言いあっている。
自分すら信用できないだとか自分に裏切られるのが恐いだとか言うのは
狂人か、狂人ぶっている人間だけだろう。
だがそれは純粋すぎるゆゑかもしれない。
この世には悪い奴なんていない。敵がいるだけだ。
「あの人〇〇なんですよ。びっくりしましたよ」な人もいない。
嫌いな人間がいるだけだ。

醜い人間がいるからこそ、美しいものの美点が輝く。
「おまえってほんとにいい奴だな」というときには、たいていその言葉の背景によろしくない人種がちらついている。
だから、人類に同類とされない人畜有害な種族にも感謝しないといけない。

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