SONY WH-1000xm2





ソニーのWH-1000X M2. 野暮ったくないデザイン。
前作MGR-1000Xはすでに完成度高かった。
優等生的なサウンドで骨格を多く感じられた。
エノコログサのような部分もあり、緑は緑だからよいのだけど、
WH-1000xm2ではそれを刈られて
身長の低い柔らかいシロツメクサで敷き詰められている具合に変化。




Bluetooth接続で1年間使っているけれど、いまだうっとりとする。SENNHEISER HD800SやHD820を使っている人もこの持ち味を認められるんじゃないだろうか。方向性が違う。外出用としてはベスト・バイな気分がする。音量もうまく取れるし操作性も良いし接続もうまくいくし。

以下冗長な詳細・・・WH-1000XM2はほとんどの音楽ソースでたくさんの音が聞こえる。芳醇な音楽性を持ち味にするわりに、解像度(画素数) のみならず分解能もわりと高く(1画素1画素が明瞭で)、尚且つ分解されたものの「大小のバランス」がいい (忠実)。まさにそれはSONYの世界最高峰のバランス感覚。そして、分解能が高い故に空間感はあるけどその音色はしっとり。PanasonicのRP-HD500BやRP-HD10が蒸留水とするとWH-1000XM2はコロイド状態。コロイド状態なのに空間感があるので不思議なのである。
解像度・分解能的にはDENONのAH-GC30のほうが上。昔のポケモンのYoutubeで取得したMP3音源も、DENON AH-GC30だと新しく聞こえる。だけど、そちらは管弦楽再生で空気が封入されていない。木琴はとても心地よいけどオーケストラは不足感が出てくる。
新型のSONY WH-1000xm3はディープな音。フォーレの『シシリエンヌ』のフルート&ピアノをWH-1000xm2と比較するとまるで別物だった。




ドビュッシー『夜想曲 -祭』(Grammophon 4D Abbado指揮 2003)の盛り上がる部分をWH-1000xm2で最大音量で鳴らしたとき、分解能が追随している。イヤホンだとここまで再現力のある機種が見つからない。イヤホンは一般的には管弦楽が盛り上がってくると難しい。WH-1000XM2は管弦楽のピアニッシモの部分も、チューニングでふくよかにされている低音のお陰で痩せないでいる。弦に粘り気が感じられる。音量を上げても落としても高レベルの音で聴ける。ヴィラ=ロボスの『ブラジル風バッハ 第7番-第3楽章 Toccata』(NAXOS 8.573043。最高峰の音質)も空間感もあって楽音に艶がありそれでいてしっとり。ハイエンドの深みのある音が出ている。h.ear on 2 Wireless NC(WH-H900N)等のコスパのいいモデルの不足のない再現力に飽きて、ハイエンドの音を求めたくなったときのコスパが高い。





WH-1000XM2


SONYは大企業だからラインナップを充実させてる。v-modaみたいにオンイヤー型とアラウンドイヤー型を1機種ずつ地道に作り続けるわけではない。個人的な印象としてはソニーはこのモデルを買うのが正解で、あとはヘッドホンなんかにお金を出さない人向けのよう。そう思ってしまった。オーディオマニアが廉価モデルと血迷ってWH-1000XM2を買わなかったら、いつかは買う羽目になる。このフィット感、Bluetoothやノイキャンの性能、操作性、音質。SONYのヘッドホンは歴史が厚く長い。装着感と音質はもう完成されている。
口コミ見てるとWH-1000XM2は無線接続時の音は高品質らしいけど、aptX HD / LDAC接続できるから高音質であるわけではないと思う。Bluetoothのコーデック等は広告規格。再生機側のほうが音質に大きく寄与している。SONYのAシリーズはaptX HD / LDAC接続できるけど比較するといまいちで、今はPioneer XDP-100Rで使用中。KENWOODのMG-G608 (2011年発売) で聴くまでは「Bluetoothはコーデックが全て」だと思っていたのだけど、コーデックは相対的にそれほど大きな問題ではなかったのかもしれないと考え直した。
有線にした場合・・・BluetoothでもJBL EVEREST 300のように音質が落ちた感じはしないのでWH-1000XM2の無線は優秀なのだけど、解像度のみは変わってくる。WH-1000XM2はBluetooth接続時の音質は、チューニングの賜物で、薄い低音にも機敏に反応するため、気持ちよく包まれるような感覚。有線だとそれはなくなる代わりに、たとえばウォークマンNW-A40(有線)で聴くと高音がすっきりと伸びる。輪郭がつやつやとしてくる。甲乙つけがたい。無線だとケーブルやプラグ(抵抗素子)を介在しないし、専用のアンプを設計できるので高音質になると思いきや、有線の方が音が一般的には良いと言われてる。でもディナウディオの無線スピーカー『Xeo』は異例の解放感があるので、10年後20年後、どうなってるかわからない。