BOSE 363
WESTBORROUGH



BOSE WestBorough 121
(121)

121+242=363

121= 49,800円
242= 89,800円
―――――――――――
363=139,600円



(242単独では100,000円)



オーディオをやりはじめた時期に高い評価を受けていたBOSE363
BOSEの11.5cmフルレンジは高音質だけど高音と低音が弱い。
そこにツイーターとウーファーを追加してカバーするのが本機。

ツイーターはテトロンの薄膜のソフトドーム。
サランネット外すとこれがグロい模様をしていて[IMG] 触感もなんか 異様。
位置はサランネットの模様の丸の部分に来るので、結構低い位置に来る
椅子に腰掛けてリスニングする人にとっては低いかもしれないが
部屋で雑魚寝をしながら音楽を聴く人にとってはちょうどいい高さ
今までいろんなスピーカーを使ってきたけど
ツイーターの位置がいつも高すぎるのが気になっていた。
そんな折にこのスピーカーのことを思い出したのでした。

低音はアクースティマス方式の独特な経路を伝ってくる。
ウーファーが直接こっちに顔を向けてないので
YAMAHAの5.1chのサブウーファーのような音かなと思ったら
リニアに音圧を拡大したかのような論理的な低音だった。363のAcoustimassの付近を集音
YAMAHAも味がある音がするけどBOSEもいい感じ。



RogersのStudio9と音質比較
解像は量的には同じぐらい
性格がまるで違う
Studio9はスタジオシリーズと言う割に陰影が濃ゆくて
言われているとおり、ロジャースには陰の部分がある。
BOSEのWestBoroughは家庭向けに設えられているとしても
やっぱりBOSEはBOSEの音がする。
それは一言で言って、映画館みたいな音
クラシックも無難にこなす。凹凸がよく出る。弦はよく張る。
ロジャースのようなごった混ぜの埋没感はない。
湿度感もなく、あっけらかんとしており
陰りの部分は後ろに隠してあるか捨ててきたような明快な鳴り方をする。
悪く言うと表面的で、音楽の気韻生動を噴かすことはない。
ロジャースを使ったあとだと一層そう感じる。





BOSE363の接続端子


スピーカー端子のケーブル接地部が四角形
コイルの配線素材も四角形
音も四角形

121(上)と242(下)はこのように繋がれるけど
121の方に耳を接近させてみると多少濁ってる。音圧も1dBぐらい落ちている
242を介在させずアンプからダイレクトに繋げば121は明瞭になる
(242を介在させても その解像が加味されるので明瞭度も音圧もトータルとしては変わらない)
完璧を求めるなら121に直接パワーアンプが入るよう、バイアンプ方式をとるのがいいと思う

ショールームではmarantzとの相性は合理的でC/Pに秀でる感じだった。
パワーアンプのSM-17、SM-17SA、SM-17SA2、SM-6100SAは
プリメインのPM-17、PM-17SA、PM-17SA2、PM-6100SAの
プリアウト出力と組み合わせる想定で安価にバイアンプが組める。
AVパワーアンプにはMM7025やMM7055やMM8003というのがあり、
それらのパワーアンプも一個一個単独でドライブされていて音は良いみたい。


363で 久石譲『CURVED MUSIC
363で 坂本龍一『Smoochy』RIO
録音:TASCAM DR-1
ファイルの前半がバイワイヤリングの音で、後半がシングルドライブの音
マイク録音ではあれだけど、バイワイヤリングのほうがすっきりしてる


121はCDレシーバーのPLS110とPLS110とPLS110にて最適化されている。その二機種にはプリアウトが装備されてる(PLS1510とPLS1610にはない)ので、242用にパワーアンプを増設する人にむけての設定なのかも。242用のアンプは駆動力さえあれば安いものでいい。242はほとんど高音と低音ばかりで人間にとっては音の感受性の弱い帯域なのでそれで十分。BOSE 1701D-5、1705、1705Uなど安い。また、ボリュームが不便ではあるけどプリメインアンプ二台でもいい。フルレンジの121の高域低域を補う242なので、音量は神経質に揃える必要はない。フルレンジの121だけでもいい音だし、242のボリュームが上がればラウドネス曲線になる な ら な い か ? ワタクシは上下別々のプリメインで鳴らしてみたけど聴感で合わせれば充分だった。242の音圧が1.5倍ぐらいになっても問題ない。3倍ぐらいになると121の方が埋没し始めるが、ピークやディップの問題よりセパレートで各々が純粋にドライブされるメリットの方が大きい間違いない。
タイムアライメント(時間軸)を揃える必要もない。パイオニアのS−07はツイーターを下げてウーファーの平均位置より少し後方に設定してあるけれど(低域は回折しやすいからかな)、あいにく363の場合は242の中にウーファーとツイーターがある。そのウーファーは242のボックス内にあるので元々遅れて出ていると思う。それが映画館のような音のイメージにも貢献してるのか。BOSEは低音域の均整さと量のみを確保したいのか、ACOUSTIMASは時間軸のズレなどという繊細な問題は気にしてない方式なのかもしれない。間接音に比べたらどうでもいい問題とか…?そもそも901WBなど四方八方に向いている。よくわからない。



363で Valensia『White Album
録音:TASCAM DR-1
スライム
0秒〜  363のセパレートドライブの音(UNISTARQUAD
28秒〜 242のみの音(UNISTAR)
40秒〜 363のセパレートドライブの音(UNISTAR+QUAD)
60秒〜 242のボリュームを上げたり下げたりする
    ドンシャリ気味になっているときは242のバランス過多の音
    ヴォーカルがすっきりしたときは121のみの音(録音機の問題)
メタルスライム
0秒〜  QUAD606で242のみの音を出してる時の音





363のだいたいの大きさ


リムスキーコルサコフ『シェヘラザード』
シルベストリ指揮 録音:1960年代
ガラス盤みたいな音源でも艶やかに聴ける音だった



ベルリオーズの幻想交響曲(ブーレーズ指揮)
グラモフォンの4D 録音:1996年3月
高音質の盤でも表面的に艶やか音で馥郁がやや浅い


録音年代の差や、鳴らしてるアンプの音色やケーブルの違いなどが出にくいスピーカーだと言えます。上の録音はゲインの設定をミスったのでヘッドフォンで聴いていただきたく思いますが別にどうでもよいのでございます。
スピーカー:BOSE 363 アンプ:QUAD 34&606






tukipien Audio review








ボーズ株式会社 カタログより



「ボーズ神話」から

ライブに限りなく近い至上の音をもとめて


BOSE博士とその仲間たち

MITの廊下でのある偶然の出会いから全ては始まった。
その神話的な発端は、優れた知と技そして
厳しいテストに支えられ、現在へと続いている。
「ところで、きみの研究室にあるという″不思議な物体″とやらは何なのかね?」
1959年のある日、MIT(マサチューセツツエ科大学)の廊下で切り出されたこの言葉から、全ては始まりました。質問したのは電子工学部長のウイズナー博士、そして質問されたのは、後に″ボーズの父″となるアマー・G。ボーズでした。″不思議な物体″とは、22個のスピーカー・ユニットを持つ8分の1球体。当時30歳のアマーがサイコ・アコースティツクの分野に初めてメスを入れ独自の理論を積み菫ね模索した、ボーズスピーカーのまさにアルキタイプといえるものでした。
「で、これはきみの専攻する電子通信理論とはどう関係するのかな?」
勿論、アマーの専攻分野とは全く無関係の代物でした。しかし、専門外の研究に取り組むようになった経緯、従来のスピーカー理論の誤り、そしてそれを正しより理想的な音を追求しようというアマーの決意 ―― 件の8分の1球体を前にしての熱心な説明と改革へのアマーの心意気は、ついにウイズナー学部長の心を動かしたのでした。
「きみの研究はMI下の公式研究としてただちに認められるべきだ!」と。
かくして、アマー・G。ボーズの「音響に関する研究」はMITの公式プロジエクトとなりました。ある昼下りの大学構内、アマーと学部長との廊下での偶然の出会いが、ポーズスピーカーにとって、ひいては世界の音楽を愛する人々にとって記念すべきものとなったのでした。まさに、神話的出会いといっても過言ではないでしょう。
さて、では何故ボーズはスピーカーの研究に打ちこむことになったのでしようか ――。彼もまた、音楽を愛する者の一人でした。大学院卒業直前、博士論文執筆時のBGM用にと購入したオーデイオ・システムに、重大な問題が潜んでいたのです。カタログを集めスペツクを徹底的に分析し最良のものを選んだにもかかわらず、スピーカーから響いてきたヴァイオリンの音は、彼が少年時から馴れ親しみ自ら演奏さえする本物のヴァイオリンのそれとは全く別物でした。これを機に、彼はオーディオのスペックと再生音との関連と相違を解明することにのめりこみ始めました。卒業と同時に留学資格を得たものの、大学の実験設備使用許可を交換条件にMITで1年間無給で働くこととし、その間に、数多のオーディオ機器の詳細な測定データにもとづく性能評価の作業に取り組んだのです。約束の1年はまたたくまに週ぎ、彼は助教授に任じられスピーカー研究にあてられる時間は大幅に減ぜられました。が、アマーは寸暇を惜しんで、ある実験に取りかかったのです。蓄積したデー夕をもとに完全な再生音をつくること。ところが、パルス音や発信音では素晴しい成果が得られても、いざ音楽を聴いてみると画期的な向上は認められません。そこで、彼はこう結論しました。「今以上にフラツトな周波数特性や完全なトランジェント特性、歪特性等を追求しても無意味だ」と。生演奏を再現するにはこれまでの測定法では決して知ることのできない別の要素を見出す必要があると考え、濱奏会場の徹底的な測定・解析に着手、知覚とデータの関係を重視するサイコ・アコーステイツク分野に切りこんでいったのでした。そして、理想的な生演奏の再現には音の来る方向の多角性がきわめて重要であることが理論づけられ、やがて空前絶後の試作機、例の″不思議な物体″が誕生したのです。この試作機は1966年発売の製品「2201」として結実、さらに翌67年には経済効率を勘案した上で研究・改良を重ねた「901」シリーズーヘと発展しました。ボーズの原点、ボーズの叡知と技術と努力の結晶がここにあります。「901」をベースに、ライブに限りなく近い至上の音を求めて、ボーズは一層の研究、不断の改良を進め次々と画期的な製品を生みだしていくことになるのです。革新的な理論と高度の技術に支えられた製品は、しかも何重にも繰り返される厳しいテストを経てようやく世に出されます。だからこそ、ボーズの「神話」は今も生き続けているのです。